【潜入ルポ】土佐熟女が「秘密の技」をほどこす、泊まれない旅館……高知「玉水新地」の存在理由を考える
小島慶子に似ていた
建物の2階に上がると、真ん中に布団が引かれた部屋が3部屋ほど。小綺麗な感じで、内部も本当に普通の一軒家だ。 部屋に入るとテレビと小さなテーブルが置いてある。そしてテーブルの上には古びたエロ本が数冊陳列されている。 5分ほど待っていると扉がノックされる。お相手となる嬢は推定50歳。小柄で、顔はタレントの小島慶子に似ている。 「こんばんは。お願いします」 「お願いします」 「ここは初めて?」 「初めてです。高知も初めてで」 「そうなの。へぇ~。高知には遊びに?」 「遊びに来ました」 「1人で?」 「一人旅です。お姉さんは高知の人ですか?」 「ずーっと高知。生まれも育ちも」 「ずっと高知なんだ。すごいな」 「そんなに何もないけど(笑)」 愛想のいいお姉さんで、地元を褒められてちょっと嬉しそうだ。こういう場所に来て一番避けたいのは不細工な人やおばさんに当たることではなく、なぜか不機嫌だったり愛想のない人に当たることである。 そういう人に当たると、こちらがご機嫌を伺わなければならないので気を遣うのだ。今日はそういうことにはならなそうで一安心。 雑談をしているうちに「じゃあプレイを……」という雰囲気になる。
熟練の技で
「えっと……どうしたらいいですか」 「寝てもらって」 電気が消され、ゴムを装着されるとプレイ開始。もうずっとこの仕事なのだろう。熟練の技であっという間に果ててしまった。 さすがに身体には皺が目立ったが、満足のいくプレイだった。舌遣いと腰遣いは熟練の技に限る。プレイが終わってしばし雑談タイム。 「どっから来たの?」 「東京です」 「自分で車運転して?」 「いや僕、電車で来たんですよ」 「えーすごいね!」 「一人旅してて、今日が6日目で」 「それは自分で全部計画して?」 「そうです。途中大阪寄って、四国渡ってきて」 お姉さんはしきりに羨ましいと笑顔を見せる。そうかな。ずっと青春18きっぷで何時間も電車に乗って、尻を痛めながらアングラ風俗を巡るという色々な意味で過酷な旅なんだけど。