人気モデルが立ち上げた、パリ発テーブルウエアブランド「TABLE」が彩る食卓芸術の世界
アーティストや職人と共に進化する、クリエイティブな実験室
ーまずは、テーブルウエアブランド「TABLE」の概要について教えてもらえますか? カラフルで楽しい食卓を演出する商品を提供することを目的とした「TABLE」は、食文化を楽しみたいという願いを表現したグローバルプロジェクトでもあります。 アーティストや職人と共に進化する、クリエイティブな実験室のような遊び場として捉えています。 ーたくさんのテーブルウエアブランドがあるなかで、「TABLE」の個性とは何でしょうか? 私たちは、色と職人技に深い愛情を持っています。共同設立者のキャロラインと2人ですべてのコレクションをデザインし、製品は責任ある高品質のサプライヤーに製作をお願いしています。 「TABLE」の理念に共感し、ノウハウを持つ職人またはサプライヤーと協力してコレクションを展開。それが個性であり、ブランドの価値となっていると信じています。
ー「TABLE」の立ち上げに至った経緯についても教えてください。 2020年のコロナ禍のロックダウンの後、私がそれまで友人や家族に振る舞ってきたフランスのレシピを集めた料理本を出版しました。何年も前にキャロラインが手掛けるファッションブランドのモデルをしたことがあって、彼女は私の料理本を目にして電話をしてきてくれたのです。 この機会にエプロンの共同製作や、本の発売に関連したテキスタイル作品を用意してくれないか、というオファーでした。素晴らしいアイディアだと思い、すぐに一緒に製作を始めました。 その後、私たちはひとつの製品ではなく、腰を据えて野心的なブランドを立ち上げようと、前進することにしたのです。独自のテーブルクロスやナプキン、エプロン、ランチョンマットなどの開発に乗り出し、「TABLE」を立ち上げました。
ー料理やテーブルウエアに興味を持ったきっかけは? 食事が日常の中で非常に重要な時間であるという両親のもとに生まれ、“食卓芸術”を讃える家庭で育ちました。私の母は、テーブルウエアで有名なテキスタイルブランドであるジアン・ファイアンスリー(Gien faïencerie)、室内装飾に定評のあるパオラ・ナヴォーネ(Paola Navone)、テキスタイルブランドのデザイナーズギルド(DESIGNERS GUILD)に務めるデザイナーでした。そして父は、我が家のシェフでした。テーブルに関するこれらすべての物語は、職人技とノウハウに対する強い理念を持ち、幼い頃から食に関連した仕事をしたいと思っていました。 キャロラインは、10年以上にわたってテキスタイルおよび衣料品のデザイン部門で働いてきました。素材や色、形に対する鋭い感性を持った女性です。「TABLE」のプロジェクトは、私たちの強みを生かして“食卓芸術”を指針としたアイディアを実現し、セレブレートする方法なのです。