『となりのMr.パーフェクト』好スタート! チョン・ヘイン&チョン・ソミンが幼なじみに
Netflixで8月17日よりスタートした『となりのMr.パーフェクト』が好スタートをきった。配信翌日にはデイリーランキング(非英語シリーズ)の世界総合3位となり、翌々日には日本ランキング2位、3日後には1位の座に就いた。ウィークリーランキングでも、初登場5位と世界が熱い視線を向けている。 【写真】ベッドに倒れ込んだチョン・ヘイン&チョン・ソミン 本作の主演を務めるのは、2021年『D.P. -脱走兵追跡官-』で世界的スターとなったチョン・ヘインと、同じく世界的人気となった2022年『還魂』のチョン・ソミン。チョン・ヘインは、2013年、AOA「MOYA」のミュージックビデオでデビュー、翌2014年にドラマ『百年の花嫁』に出演し、その年に『三銃士』で早くも主演キャストのひとりであるアン・ミンソ役を演じた。以降、ホームドラマ『これが人生!ケ・セ・セラ』(2016年)でのかわいいマンネ(韓国語で末っ子の意)セジュン役などでぐんぐん演技力を高めていく。 ブレイクしたのは、2016年『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』でのテヒオッパ役だ。わずかな登場シーンにもかかわらず、ヒロイン・ウンタク(キム・ゴウン)の初恋の人として、“ザ・初恋”の超絶さわやかな野球男子を演じ、コン・ユ演じるキム・シンをやきもきさせ、視聴者を虜にした。コン・ユにイ・ドンウク、ユク・ソンジェら人気スターが並ぶ中でしっかりと爪痕を残した。 以後のチョン・ヘインの活躍は、『あなたが眠っている間に』(2017年)での“最強2番手男子”ウタクに、『刑務所のルールブック』(2017年)での悪魔のユ大尉、ガラリと雰囲気を変え、繊細な演技を見せたロマンス作品の『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018年)のジュニに、『ある春の夜に』(2019年)のジホは、年上女性とのしっとりとした恋愛模様で胸をときめかせた。韓国の徴兵制度の闇を描いた『D.P. -脱走兵追跡官-』(2021年)のジュノ役ではアクションシーンも披露するという新たな顔を見せ、『スノードロップ』(2021年)のスホでは視聴者を号泣させた。チョン・ヘインの出演作は軒並みヒットしており、出演するたびに「代表作」を更新しているようだ。 チョン・ソミンもまた代表作を多く持ち、名前だけで視聴者を引きつける役者だ。2010年にドラマ『赤と黒』で俳優デビュー、『イタズラなKiss~Playful Kiss』(2010年)のハニ役で日本でも人気を博す。以降、『適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?~』(2017年)、『この恋は初めてだから ~Because This is My First Life』(2017年)で立て続けに視聴者を胸キュンさせ、『空から降る一億の星』(2018年)のガンジン役では、ソ・イングク演じるムヨンとの悲恋を演じ、号泣者を続出させた。そして記憶に新しい2022年の『還魂』でのムドク役で、実力と人気を兼ね備える人気スターとして、多くの人の心を掴んだ。 本作は、そんな名前だけで視聴者が釘付けになるチョン・ヘインとチョン・ソミンが、幼なじみを演じるラブコメで、ヒット作『海街チャチャチャ』のユ・ジェウォン監督と脚本家シン・ハウンの再タッグということもあり、話題と期待が高まっていた。本稿では第1話、第2話を中心にご紹介したい。 チョン・ヘイン演じるスンヒョは、韓国を代表する建築家で、母ヘスク(チャン・ヨンナム)の自慢の息子だ。スンヒョには、チョン・ソミン演じるソンニュという幼なじみがいる。スンヒョもソンニュもスーパーエリートで、スンヒョの母ヘスクと、ソンニュの母ミスク(パク・ジヨン)は、いつも子供自慢でマウントを取り合っている。 山登りに出かけたヘスクたちは、スンヒョとソンニュの自慢で張り合うが、ミスクの自慢は、もうすぐソンニュがエリートと結婚することだ。そんなミスクにヘスクは、息子のソンヒョは仕事が忙しくて彼女を作る間もないと返す。 一方、結婚を間近に控えたソンニュは、婚約破棄をしてグローバル企業も辞めて韓国に帰国していた。偶然、スンヒョに会ったソンニュは、そこへ母たちが通りかかるのを見て慌ててスンヒョに匿ってもらう。しかし、ソンニュの実家の前で言い争うところへ、ミスクと父グンシク(チョ・ハンチョル)が帰宅し、ソンニュの婚約破棄と無職を知ることに。 ソンニュは、婚約破棄した理由を、自身の浮気のように装うも、スンヒョもミスクもそれがウソだと見抜く。スンヒョがソンニュに向かって、そんなことをするわけがないと告げる場面は、ふたりのこれまでの関係性を思わせる。 オープニングから本編にかけて、スンヒョとソンニュの出会いから、ふたりの幼き頃と、学生時代が描かれる。気の強いソンニュは、クールなスンヒョの世話をあれこれ焼くのだが、スンヒョにとってはありがた迷惑で、ふたりの記憶がすれ違っているのが面白い。 幼少の頃、ソンニュがスンヒョの手を引っ張って走る姿と、オーバーラップさせるように、ミスクから逃げるソンニュとスンヒョが、最初はソンニュが手を引っ張っていたのに、大人になったスンヒョがソンニュの手を握りなおして引っ張っていく演出にキュンとくる。ふたりの力関係が変わったこと、もうかわいいスンヒョではないことが示される。