カタールGPで大苦戦、VCARB代表は「必要なペースがなかった…いい形で今季を締めくくりたい」最終戦アブダビでV字回復なるか|F1
VCARB F1チームのローラン・メキエス代表が第23戦カタールGP決勝終了後、コメントを発している。 【動画】「角田!これで9番手!」アブダビGPセーフティーカー後の激しい攻防…角田裕毅はアロンソを抜いてスタートから5ポジションアップ 決勝で角田は14番グリッドからレーススタート。オープニングラップで一気に10番手までジャンプアップし、1周目の途中でセーフティーカーとなる。5周目の再開後にはターン1の飛び込みでフェルナンド・アロンソを抜き、P9まで浮上した。 だがVCARB 01はライバルチームに比べてレースペースが厳しく、角田はこの後ライバルに次々抜かれ、20周目にはP14まで後退してしまう。 その後も複数回セーフティーカーが出る荒れた展開になり、VCARBは最後のセーフティーカー時に角田&リアム・ローソンをダブルピットストップでソフトタイヤに履き替えるも、ソフトでもレースペースは上がらず、タイヤの劣化も早いために打つ手なしの状況に。結局角田は13位、ローソン14位と、入賞圏内から遠ざかってのフィニッシュとなってしまった。 VCARBのメキエス代表はレース後「金曜日プラクティスの段階から、パフォーマンスレベルでは非常に厳しい週末だった」と明らかに劣勢だったと振り返っている。 「カタールのトラックでは必要なペースがまったく出ていなかったことは明らかとしか言いようがない」 「でもこのコースで走った時間は無駄にならないはず。我々はこの出来事から役立つ教訓を得たし、数日後のアブダビGPに向けてだけでなく、来季に向けても学びは大きかった」 ただし、今回のカタールGPではピエール・ガスリーが5位で10ポイントを手にしたこともあり、VCARBが8位46ポイント、アルピーヌが6位59ポイントと、コンストラクターズランキングP6が遠ざかってしまった。その点はメキエス代表からしても痛恨だったようだ。 「中団勢の戦いはより激しくなっているため、マシンのポテンシャルを引き出せずに最適レベルから1/10遅れただけで、ポジションは大きく下がってしまう」 「我々VCARBが持つチャンピオンシップへの野望については、最近のレースで一歩前進したと思う。その一方で6位を争うライバル2チーム(アルピーヌ&ハース)も同じく前進している」 P6争いで最も躍動しているのが、VCARBのルーツであるトロロッソ&アルファタウリ時代に在籍した現アルピーヌのピエール・ガスリーである点も皮肉な構図となっている。その点についても「元ドライバーのガスリーが容赦なく我々を攻め立てていることは明らかだ」とも述べた。 「とにかく、我々は最終レースのアブダビに焦点を移している。トラックにいるクルー、ファクトリーのスタッフ全員が、今シーズン最後のレースを可能な限り最高の形で終えるため一生懸命働いている。いい形で今季を締めくくりたい」