マンチーニのレテギ招集は大正解だった 「バティストゥータを思わせる」と絶賛のFWは今やアズーリのエースとなった
今季はセリエAでも得点ランク首位に
かつてはアルベルト・ジラルディーノ、フィリッポ・インザーギ、ルカ・トーニら豪華なセンターフォワードを擁していたイタリア代表だが、近年は深刻なセンターフォワード不足に悩まされてきた。 そんな中、2018年から5年間アズーリを指揮したロベルト・マンチーニはアルゼンチンで結果を出していたストライカーに目をつけた。現在アタランタで活躍するFWマテオ・レテギだ。 当時アルゼンチンのティグレで結果を出していたレテギは、母方の祖父がイタリア出身ということからイタリア代表を選択する権利を有していた。世代別代表ではアルゼンチンでもプレイしていたが、マンチーニは2023年の冬にレテギを素早くイタリア代表へ招集。今やレテギはアズーリの1番手FWとなっている。 英『BBC』は、マンチーニが早い段階からレテギを信頼したのはファインプレイだったと称賛している。その後レテギはティグレからジェノアへと移籍し、今季からはアタランタへ。そこで今季は早くもリーグ戦11ゴールを記録しており、セリエA得点ランク首位を走っている。 当時マンチーニはレテギを招集したことについて問われると、「彼は得点を奪える。典型的なセンターフォワードだ。イタリアに来た頃のバティストゥータを思わせる。ただ、時間は必要だろう。学ぶべきことはたくさんある」とコメントしていたが、この目利きは大当たりだった。 アタランタではジャン・ピエロ・ガスペリーニの指導を受け、レテギはさらにスケールの大きなFWへと成長した。2026ワールドカップ出場権獲得へ、セリエAでゴールを量産するレテギは最重要人物と言っても大袈裟ではない。
構成/ザ・ワールド編集部