【日本代表】森保ジャパン〝新戦力〟発掘へ W杯制覇に向けた秘密兵器は「日系人選手」か
森保ジャパンが〝新戦力〟の発掘に取り組んでいる。2026年北中米W杯出場に向けてアジア最終予選でばく進中の日本代表は、日の丸を背負う新たな逸材を見つけるため、世界各国でプレーする日系人プレーヤーの調査を実施中。ブラジルから日本に帰化し、大活躍した元日本代表DF田中マルクス闘莉王のような日系人アスリートが日本代表の「W杯制覇」へキーマンになりそうだ。 現在開催中のW杯アジア最終予選で日本と同じC組のインドネシアは主にオランダ出身の選手の帰化を奨励。約20人の選手が新たに国籍を取得し、同国代表としてW杯予選を戦っている中、同組の中国もJ1鹿島でプレーしていたブラジル出身のMFセルジーニョらの帰化に取り組んでおり、来年3月の同予選から代表としてプレーする見込みとW杯出場権の獲得に向けて積極的な〝補強〟に取り組んでいる。 日本サッカー協会の関係者らによると、日本代表も〝新戦力〟を確保するため、海外に目を向けているという。「まだ日本国籍を持っていないけど、資格のある選手が世界中にいる。日本人のお父さんやお母さんが海外の方と結婚して、その国に在住し、サッカーをやっている選手がね。バルセロナにいた高橋? そういう選手がたくさんいますよ」と明かした。 高橋センダゴルタ仁胡(19)は母親が日本人でスペインに在住し、名門バルセロナの下部組織に所属していた逸材。U―16スペイン代表にも選出された実績があり、U―19日本代表としてもプレーした経験がある。現在はJ1C大阪に所属しているが、技術委員会ではこうした選手の把握や調査を行っているという。 同関係者は「元スペイン代表MFダビド・シルバ? そういうこと。彼が日本代表になっていたら、どうなっていたか…。いろいろな選手がいるので、可能性を見逃さないようにしたい。欧州だけではなく、南米や北米、アジアにもたくさんの選手がいるので。21歳までなら他国の代表に選ばれていても日本代表に変えることができる」と説明した。 シルバは2010年南アフリカW杯で優勝したスペイン代表の主力で強豪マンチェスター・シティー(イングランド)でも大活躍したスター選手。スペイン1部レアル・ソシエダードでは日本代表MF久保建英(23)と同僚だった。昨季限りで引退したものの、母親が日系人だったことから日本国籍の取得も可能だったとみられている。 近年では、ブラジル日系人のDF闘莉王氏が日本国籍を取得し、日本代表入りを果たしている中、ドイツや日本の世代別代表にも選ばれ、スペイン1部バルセロナが獲得に動いたGK長田澪(ミオ・バックハウス=ブレーメン)をはじめ、米国代表になれる可能性を秘めているDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)ら多くのタレントが活躍中だ。 日本サッカー協会技術委員会のメンバーで日本代表担当の山本昌邦チームダイレクターは「そうですね。日本代表になれる可能性のある選手が海外にもいますよ。メディアのみなさんがまだ知らないような選手もね。調査もしていますし、今後にあっと驚くような選手が日の丸を背負ってプレーしているかもしれません」と語っていた。 森保ジャパンは北中米W杯の出場が確実視されているが、本大会では海外で育った新戦力が躍動しているかもしれない。
東スポWEB