学校の指定靴は価格が高い…? 「市販品の方が安いのに」と思ってしまいます。
学校用品業界はどこも少子化で利益率が低下
学校の指定靴は市販品に比べて割高であるため、「業者は儲かっているんじゃないの?」と考える人もいるかもしれません。 しかし、少子化が進み、入学時以外はあまり需要がない学校用品業界は、厳しい事業環境に置かれています。厚生労働省の「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、表1のように出生率はここ数年、毎年3~5万人減少しています。
表は厚生労働省の「令和5年(2023) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」を基に筆者作成 子どもの数の減少に伴い、学校用品の需要は縮小傾向にあるため、市販品のような大量生産によるコストダウンができません。指定靴を安く提供することが難しい状況と言えるでしょう。
学校の指定靴は安全性や公平性が考慮されている
学校の指定靴は市販の靴より割高ですが、「安全性」や「公平性」を考慮することで、学校でのケガ・いじめなどのトラブルを回避する目的があると考えられます。また、学校では体育や部活など運動をする機会も多いため、靴は耐久性があるものが理想的です。 価格が安くても耐久性がないようでは、靴を何度も買い変える必要があり、無駄ながお金がかかってしまいます。長期的に見たときに、指定靴は耐久性や安全性が高いものが選ばれているため、安心して学生生活を送ることができるでしょう。 出典 厚生労働省 令和5年(2023) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部