日本ハム・栗山英樹氏、渡辺恒雄氏の「たかが選手」発言の真意をくみ取る「そういう意図で言っているわけじゃない」
日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO、63)が19日に死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏(享年98)への思いを語った。札幌市内で21日、「『監督の財産』『栗山英樹の思考』刊行記念トーク&サイン会」に登場。渡辺氏が球界に残した功績に感謝し、生前の面会がかなわなかったことを悔やんだ。 司会者から、書籍の中で渡辺氏に触れていたことを振られると一気に言葉があふれた。「一番話題になるのは『たかが選手』みたいなことだと思うんですけど、そういう意図で言っているわけじゃなくて、経営者が考えなきゃいけないことなんでちょっと選手は待っててくださいというのが、ああいう言葉になってるだけで」と真意をくみ取った。 会いたかった理由については「(今後の球界について)僕は自分のイメージは持ってたりするんですけど、本当にそれが正しいのか。世界とか日本の国のあるべき姿みたいなことを考えた人と話したときに、方向性みたいなものが確認できるかなと、どうしても会いたかった」と説明した。 現在のプロ野球についても「ジャイアンツがないとここまでプロ野球が発展してない可能性もあると僕は思っているので、感謝というか、ああいう立場でありながらジャイアンツをあれだけ愛してくれて、野球を何とかしようとしてくれたのは、本当に大きかった」と感謝の思いを語っていた。
報知新聞社