堤駿斗が元世界王者にTKO勝利、スーパーフェザー級挑戦者決定戦…スピードで圧倒し無傷の6連勝
世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級挑戦者決定戦が31日、東京大田区総合体育館で行われ、同級9位の堤駿斗(はやと)(志成)が8回TKOで同級14位のレネ・アルバラード(ニカラグア)を下した。
25歳の堤はアマチュア時代に世界ユース選手権を制したホープで、無傷の6連勝。メインで行われる予定だったWBAスーパーフライ級タイトルマッチ、同級6位井岡一翔(志成)―王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)は、王者がインフルエンザに感染したため、中止になった。
減量苦から解放され動きにキレ…「合格点」
堤が復帰戦を勝利で飾った。スピード差で圧倒し、8回にラッシュして試合を終わらせた。2024年4月、試合の前日計量で1・6キロの体重超過。KO勝ちしたものの、日本ボクシングコミッションから6か月のライセンス停止処分を受けた。階級を一つ上げていきなり元世界王者との対戦となったが、減量苦から解放され、動きにもキレがあった。挫折を味わったエリートは「合格点をあげていい」と自己評価し、今後に向け、「この階級でもっと実力をつけ、見ている人が納得する試合を見せたい」。世界に向け、再び歩み始めた。