「次の電車間に合う?」がわかる運行掲示板、学生が1万円で作った!大学に設置、職員にも好評
制作費は1万円程度…全て市販されているパーツ
ところで、この運行掲示板は驚くほどお金をかけずに制作されている。情報処理を行う心臓部には、イギリスで開発されたマイクロコンピュータ「Raspberry Pi」(略してラズパイ)が使われているが、数千円で手に入るという。モニターを組み合わせて、総制作費は1万円程度だったとか。それを動かすプログラムは、もちろん自分たちで書いた。設計で最も難しかったのはそういったプログラミングよりも、表示する文字のフォントや大きさなどのデザインだったそうだ。 「駅の掲示板によく使われてるようなデザインの方が見慣れているし、視覚的に分かりやすいですね。それに文字が詰まり過ぎたら見づらいですから、文字間のスペースも工夫しました」 設置されてまだひと月ほどだが、さっそく大きな改良を施したという。完成した当初は「走れば間に合う」と表示していたメッセージを「早歩きなら間に合います」という表現に変えた。 「X(旧Twitter)で『走ったら危ないのではないか』という意見があったので変えました。たくさんのご意見をいただいているので、今後も改善していきます」 山﨑さんも小河さんも、将来はIT関連の道へ進みたいという。今後も世の中のために役立つ仕事をしてくれることを期待して、電通大を後にした。 (まいどなニュース特約・平藤 清刀)
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