『涙の女王』で世界的ブレイク!韓国俳優クァク・ドンヨン来日密着撮り下ろし!キム・スヒョン&キム・ジウォンとの裏話も
韓国ドラマ『涙の女王』で財閥三世ホン・スチョルを演じ、家族愛あふれる姿で多くの視聴者を魅了したのが韓国俳優クァク・ドンヨン。 【写真(41枚)】顔ちっちゃ…!クァク・ドンヨン密着撮り下ろし 『涙の女王』は財閥令嬢と平凡な男性が結婚するも、離婚危機に直面したところから始まるロマンスを描いた作品。『愛の不時着』脚本家の最新作で、最終回視聴率は驚異の24.9%を記録しました。Netflixで配信後、日本を始め世界68か国でトップ10入りを果たすなど世界的に大ヒットしたドラマです。 『雲が描いた月明かり』『ヴィンチェンツォ』など数々の話題作に次々と出演し、透明感あふれるルックスと、その確かな演技力から視聴者から愛されるクァク・ドンヨンが、ファンミーティング「Kwak Dong Yeon Japan Fanmeeting 2024 <HEARTS>」のため来日! 今回、大ヒット作『涙の女王』の話を中心に撮り下ろしインタビューを行いました! ―『涙の女王』が世界的に大ヒットとなりました。ご自身では反響についてどう思われますか? 「作品がとても愛されているのは本当にありがたいですし、それと同時に不思議な気持ちです。作品を撮り終えた後に休んでいて、昨日(7月26日)日本に来たのですが、入った飲食店でファンの方に声をかけていただき、本当に作品が愛されているんだな、と実感しました」 ―『涙の女王』に出演しようと思った決め手はどのようなものだったのでしょう? 「監督や脚本家の先生も魅力的で、俳優の方々も一緒に演技をした時に楽しく、演技力も素晴らしい方ばかりですので、その機会をつかみたいという思いが大きかったように思います。初めて台本をいただいた時から面白い小説や漫画を読むように、どんどん読み進めることができました」 ―ホン・スチョルを演じる上で気をつけた点や、監督と相談した点はありますか? 「スチョルにとって一番重要だったのは家族への愛だったので、妻に対する愛情や、子どもに対する父親としての愛情を最大限うまく表現したいと思いました。監督と相談したのは、最初はスチョルという人物は成熟していない人物ですが、後半になって家族に対する愛情がどれほど強いのかを表すことによって、前半と後半でその対比を出せたらいいと話し合いました。」 ―そのように作り出されたキャラクターが世界的に愛されていますが、スチョルとご自身が似ていると思うところはどこですか? 「……(悩んだ後、日本語で)『ちょっと、かわいいな、と(笑)』」 ―わかります~。共感します! 「あはは(笑)」 ―逆にスチョルとの違いを感じる点はありますか? 「スチョルは愛する対象への愛が果てしなく無限大だと思いますが、自分は果たしてそんなふうに人を愛せるだろうかと考えます。そういう面では、スチョルという人物が持つ温かい部分を自分も持てたらなと思います」 ―自転車に乗る場面がとても印象的でした。…実際に自転車に乗れないわけではないですよね…? 演技が上手すぎて勘違いしそうになりました。 「(質問を聞いてすぐに日本語で、自信ありげに)『自転車選手です、私は』」 (一同大爆笑) 「日常的に当然のようにしている動きをできない演技をするのが難しかったです。ですので、自転車に乗れない人が何を難しく感じるのか、どういう動きをするのかたくさん研究しました」 ―自転車に乗れない演技の練習をされたのですか? 「はい。練習もたくさんしましたし、周りに自転車に乗れない人がいないか探しましたが、いませんでした。ですから、動画サイトで自転車を初めて教える親御さんの動画を見たりして参考にしました」 ―家族のシーンが印象的でした。ダヘやゴヌとどのようなコミュニケーションをとっていたのか、印象深い思い出があれば教えてください。 「撮影を10~11か月ほどしたのですが、初期の頃、ゴヌ役のク・シウ君は本当に小さな赤ちゃんだったので、意思疎通がほぼできない状態でした。ですが、撮影を重ねていくうちに少しずつ大きくなって、私たちに気付くようになり、感情表現もはっきりするようになって、撮影を嫌がる素振りや、上機嫌な素振りも見せるようになりました。ですから、シウ君と早く距離を縮めるために努力をしたように思います」 ―お父さんのように接していたと思いますが、どんな努力をされましたか? 「子育て経験のある視聴者の方々が見ると、子どもの抱き方や接し方で、本当の父親のようなのかそうではないのかを感じ取れると思ったんですね。ですので、実際に子育て中の知人たちや撮影現場でのスタッフに、自然な抱き方などのアドバイスをたくさん求めました」 ―『サメのかぞく』を歌う予防接種の場面が印象的でしたが、シウ君は歌を聞いてすぐ泣きやんでくれましたか? 「あの歌はシウ君が一番好きな歌で、脚本家の先生が台本に反映をしてくれました。予防接種の場面では、もちろん針のないおもちゃの注射を使いましたが、本当に注射されるかのようにシウ君は泣いて、歌を歌ったら泣きやんでくれたんです。そのように天才的な演技を見せてくれたので、あの場面が完成したように思います」 ―キム・ジウォンさんとは以前、恋人役で共演されていましたが、今回姉弟を演じましたね。どうでしたか? 「前に少し共演した時も和やかに楽しく演技ができたので、今回も共にいい場面をたくさん作りだせると期待していました。私がどんな演技をしてもすべて受け止めてくださり、お互いに何を望んでいるかをすぐに感じ取れたので、楽しくリラックスして演技ができました」 ―ジウォンさんはコワいお姉さんという役柄で叩かれるシーンもいくつかありましたね。特に9話で『やかんの水を飲みなさい』と叱られるシーンが印象的でした。 「彼女はアクションシーンのプロなので、実際には全然。本当に叩かれたかな? というくらいで、髪の毛だけを触られた感じだったんです。そのように安全に万全を期して撮影しました」 (一同感嘆) ―全然そんな風に見えなかったです…。ドンヨンさんは受け身もお上手なんですね! 「(日本語で照れながら)『ありがとうございます(笑)』」 ―キム・スヒョンさんとも共演されましたが、いかがでしたか? 「スヒョンさんは大好きなお兄さん俳優です。 でも、人から聞いたところによると、日本で(スヒョンさんが)開催したファンミーティングで、写真を見て共演者を当てるクイズで、私を当ててくれなかったそうで…(笑)」 (一同大爆笑) ―「レタスクラブ」は料理の雑誌なのですが、最新号の中でドンヨンさんが気になる料理はありますか? 「(日本語で)『全部美味しそうですね』。おお…!(誌面をじっくり見て感激してくれるドンヨンさん) お肉が好きですね。運動をするので、たんぱく質をとりたくて」 最終的にドンヨンさんが選んでくださったのはレタスクラブ2024年8月号掲載の人気料理家Mizukiさんの「チキンのガーリックバターステーキ」でした! ―撮影終了後に休まれているとおっしゃっていましたが、普段、休みの日はどのように過ごされていますか? 「運動したり、時間が取れれば旅行したりします。でも、私はあまり長い休みを取りたいとは思わないんです。演技をコツコツと習慣のように続けないといけないタイプだと思うので、演技のレッスンやスタディ(俳優仲間との勉強会)などもしています」 ―最後に、演じてみたい役柄や今後の展望を教えてください。 「経験したことのある役より、経験したことのない役のほうが多いので、未経験の新しい役柄を演じてみたいという気持ちはいつも持っています。 特に最近はNetflixをはじめとして窓口が広がり、様々な国の俳優やスタッフが合作を行っていますよね。日本もそうですし、より広い舞台や様々な環境の下で仕事をしたいと思っています」 楽しみにしています! 「(日本語で)『ありがとうございます!』」 日本語やユーモアを交えながら、楽しい雰囲気の中でインタビューに答えてくれたドンヨンさん。 これからのさらなる活躍に期待が膨らみます。 また日本でお会いできる日を編集部一同、今から楽しみにしています!! 撮影=Yoko Tajiri/テキスト=Kudo Momoko