【コラム】AIが人類を滅ぼす日!?…イギリスの「リーダーシップ教育」とは【ロンドン子連れ支局長つれづれ日記】
「リーダーシップ」はイギリスの学校で教育について語る際、よく耳にする言葉です。今回は、大ヒット映画「ハリー・ポッター」でもおなじみの「ハウスポイント」制度や厳しい罰則など、ボーディングスクールならではの「リーダーシップ教育」についてひもときます。 (NNNロンドン支局長 鈴木あづさ)
■イギリスの学校で「インターネットの世界」特別授業が
「チャットGPT」に代表される対話型AI(人工知能)の登場以来、世界が揺れている。またたくまに論文を書いたり詩を書いたりするので、将来的に自分の仕事はAIに奪われてなくなってしまうのでは?…と戦々恐々とする人も少なくない。(ジャーナリストも間違いなくその一つだ) 5月30日には、チャットGPTを開発した「オープンAI」のサム・アルトマンCEOなどが、AIが人類を絶滅させるリスクに警鐘を鳴らした。 私の息子が通うイギリスの学校では、日本の小学5年生くらいにあたる「Year6」に上がったところで、生徒1人1人にパソコンが配られ、その際、副校長が“特別授業”を行った。インターネットの世界がどれだけ広大か、そしてその情報には「本物」も「ニセモノ」もあること、そしてハッキングや詐欺などの犯罪に巻き込まれる恐れもあることなどを、授業1コマを使って説いたという。 親同士のメッセージグループでも、「子どもが宿題にChatGPTを使ったり、作文を代わりに書かせたりしてしまう」などといった心配事が書き込まれていて、日々、こうしたことに関する懸念を見ない日はない。
■ロンドンで“AI会合”に潜入…今、話題の「ブロックチェーン」とは?
そんな世情を映すように、今、ロンドンでは「AIサミット」や「AIワールドコングレス」など、デジタルテクノロジーに関する催しが至るところで行われている。 そのうちの1つ、「ロンドン・ブロックチェーン・カンファレンス」という会合を取材してみた。というのも、AIと一緒に論じられることが多い「ブロックチェーン」とはなんぞや!?というのが皆目わからない。取材というより、半分は勉強目的だった。 結果、丸一日カンファレンスを聞いてみても、いまいちつかめない…おまけに途中、アメリカ海軍の元将校なる人物が現れ、「リーダーシップとは?」なんてことまで説いたりするものだから、ますますワケがわからなくなってしまった。