韓国旅客機事故、バードストライクと着陸装置不具合の謎が焦点
「ローカライザー」と呼ばれる航空機の着陸を誘導する機器が、今回の事故に関連しているかについても調べる。
30日の韓国株式市場でチェジュ航空の株価は一時16%下落し、上場来安値を更新。29日に起きた韓国史上最悪の民間航空事故が嫌気された。親会社AKホールディングスも一時12%下げ、2010年以来の安値を付けた。
29日に着陸に失敗して炎上したチェジュ航空機に保険を提供していた銘柄も売られ、サムスン火災海上保険は2.1%安となる場面があった。
事故を巡っては不可解な点も複数残り、調査官は事故の原因について推測するのは時期尚早だとしている。
空中でのバードストライクは珍しいが全く発生しないわけではない。片方のエンジンのみで一定の間は飛行でき致命的になるケースはほとんどない。着陸装置の異常の理由も不明のままで、バードストライクとの関連性も明らかになっていない。
運輸当局の担当者は30日の会見で、パイロットには燃料放出などの対策を講じる時間的余裕がなかったようだと述べた。
チェジュ航空の航空機は15年前に製造され、フライトには17年から導入された。「プレーンスポッターズ・ドット・ネット」のデータベースによると、もともとは09年、アイルランドの格安航空会社ライアンエアー・ホールディングスに納入されたものだった。
原題:South Korea Air Crash That Killed 179 Poses Bird-Strike Mystery、Another Jeju Air Plane Has Malfunction, Returns Safely: Yonhap、Jeju Air Shares Sink 16% After Plane Crash Kills 179 in Korea、Boeing Shares Fall After Deadly Crash of Jeju-Operated Aircraft(抜粋)