【ハイライト動画あり】壮絶マッチ。初勝利を懸けた「東京サントリーサンゴリアス×トヨタヴェルブリッツ」は大熱戦に。ジャパンラグビーリーグワン2024-25第3節
しかし、相手にチャレンジングなプレーを選ばせるために「後半はペナルティゴールを狙っていこう」と話していたというサンゴリアス。後半9分にPGですぐに逆転(17-15)する。
ヴェルブリッツのトライでまたも5点ビハインド(17-22)となったサンゴリアス。後半12分にWTB尾崎の同点トライで追いつき、コンバージョンで勝ち越し(24-22)。
欲を言えば、重要な終盤で2度(後半19、35分)あったPG機会のどちらか一本でも決めたかったが、決めきれず。それでもサンゴリアスが5点リード(30―25)で最終盤を迎えた。
ヴェルブリッツは、元日本代表バックスリーのウィリアム・トゥポウが攻守に活躍。後半36分の勝負所では、WTB高橋汰地が相手FBを弾いて敵陣奥へ。最後はトゥポウのオフロードパスで、新加入マット・マッガーンの同点トライを生んだ。
コンバージョンが決まれば32-30で勝ち越し。
が、2023年W杯では正確無比なキックで大貢献したSO松田が、比較的簡単なコンバージョンを外し、勝ち越しならず。これが死闘の呼び水になった。
タッチに蹴り出せば試合終了だが、それでは同点決着を選んだことになる。イエローカードで14人になったサンゴリアスが自陣から攻める。ヴェルブリッツも攻める。とうに限界を過ぎているようにみえる両軍による、壮絶なぶつかり合いが続いた。
82分50秒。
ヴェルブリッツは最終盤、60m級の逆転PGをFBティアーン・ファルコンが狙った。
「自分たちにはティアーン・ファルコンというロングキッカーがいます。僕はコーナーへ蹴るべきなのかなと思いましたが、彼が『チャレンジさせてくれ』と言ってきたところを評価しました。彼が努力しているのは見ていますし、それを100%信じてあげるのがキャプテンとしての務めだと思います」(ヴェルブリッツ、NO8姫野主将)
ただ、蹴られた楕円球はバーに届かなかった。短くなったキックを捕球したサンゴリアスは、またも突進。ゲームは続いた。しかしサンゴリアスのノックオンでプレー中断。