【50歳からの断捨離®道 】家にあふれる大量のモノと「私が悪い」と自分を責める50代。でも片づかないのは、あなただけのせいではありません。
断捨離®とは「断つ」「捨てる」「離れる」。ヨガの「断行」「捨行」「離行」の3つの頭文字を合わせたもの。自分にとって不要・不適・不快なものを除き、ご機嫌な人生を自分の手でクリエイトする方法です。50代の断捨離トレーナー柳井尚子さんの体験を通して、断捨離の醍醐味を語ってもらった!
「家が散らかっていて、くつろげない。使いたいものがすぐ見つからなくて、いつも探しものをしてばかり。おまけに料理や掃除をするにもモノが邪魔して、家事動線が悪くてイライラ。 そんな時ついあなたがしてしまうのは、次のどれでしょうか? A 自分を責める 『私が片づけが下手だからいけないんだ』 B 周り(家族など)を責める 『みんなが散らかすから、うちはいつも汚い』『誰も片づけを手伝ってくれない』 C 環境のせいにする 『家が狭いから』『うちは収納が少ないから片づかない』 私はふだん断捨離のセミナーを開催したり、ご相談をいただいた方のお宅へ出向いて断捨離のサポートをしていますが、見ていて一番多いのはAタイプです。『片づけられない』と自分を責め、劣等感を抱えている方のなんと多いことか。 でも片づけって、もともと才能があるからできるとか、センスの良し悪しの問題ではなく、片づけを教えてもらわなかっただけのこと。方法を学べば誰でもできるようになるのです。ですから自分を責めないでください。 『あなただけが悪いのではありません』。(そう言うと最初はみなさん、驚きますが)」
写真は柳井家のキッチン。キッチンマットもシンクの三角コーナーも置かない主義。その理由は 「必要性を感じないし、ないほうがすっきりするから」
ちなみにゴミ箱は上の写真右手のキャビネット下段内に収納。無印良品の『やわらかポリエチレンケース』をゴミ箱に。 「汚れたと感じたら、すぐに水洗いします」
「片づけの基本、それはずばり『自分が管理できる量しかもたないこと』。今の時代、どこのお宅もモノが多すぎるのです。とはいってもやみくもに捨てればいいのではありません。ではどうすればいいのか? その方法はとってもシンプル。『今』の『私』に必要なモノだけにするのです。 たとえば食器を例にとります。 ①食器棚にはいっているモノをいったん全部取り出し、全てが見えるように並べます。 ②そうしたら、ひとつひとつを手にとり、次のことを自分に聞きます。 ・今の私に『必要?』or『不必要?』 ・私はコレを『好き?』or『嫌い?』 ・私はコレを『使いたい?』or『使いたくない?』 ③『必要』、『好き』、『使いたい』と思ったモノを残します。 (判断がつかないモノはいったん『保留』とし、後ほどもう一度手にとってみる) この3つのステップです。でも実際にやってみると②でつまずく方が多いのです。 たとえば私が断捨離のサポートに伺ったお宅でひとつの食器を指さし『これは好きですか?嫌いですか?』とご相談者に尋ねると、『好きか嫌いか……そんなこと今まで考えたこともないので、わかりません』と戸惑われます。 ではなぜその〝好きか嫌いか考えたこともない食器〟が家にたくさんあるのでしょうか?」