RX-EVOLVって何ですか? 学生ライターがマツダのデザイナーを直撃!
現在、若者や外国人を中心に人気が再沸騰中のマツダ「RX-8」。今回は、その原型となった貴重なコンセプトモデル「RX-EVOLV」を生で見る機会に恵まれました! どんな経緯で生まれた? こだわりのポイントは? 実際に開発に携わったデザイナーに話を聞きました。 【写真】マツダの観音開きはRX-EVOLVがルーツ? 全てのドアを開けてみた
■「RX-EVOLV」ってどんなクルマ? 「RX-EVOLV」(RXエボルブ)はマツダの新しい世界観を体現するクルマとして、1999年の「東京モーターショー」で発表された4シーターのスポーツカーです。マツダが誇る特別な技術「ロータリーエンジン」を動力源として採用していることが、このクルマの大きな特徴となっています。のちに、そのコンセプトやデザインをほぼそのまま引き継いだ「RX-8」が発売となります。
今回はなんと、RX-EVOLVのデザインに携わったマツダ デザイン本部 アドバンスデザインスタジオ 部長 兼 チーフデザイナーの岩尾典史さんに貴重なお話を伺うことができました! 色々と丁寧に教えて頂いた内容がとても面白かったので、今回はインタビュー形式でその内容を皆さんにもご紹介したいと思います。 ■マツダのデザイナーに聞く! ――「RX-EVOLV」のコンセプトを教えてください。 岩尾さん:新しい表現というものを重視しました。新開発の「RENESIS」エンジン、新しい4ドアスタイル、そして、新しいスポーツカーとしての4シーター。これらをもって「新しいロータリーの復活」というメッセージにつなげようと思いました。 ――「RX-EVOLV」のデザインについて、こだわりのポイントを教えてください。 岩尾さん:まず、一番にこのクルマのユニークな特徴といえるのが「フリースタイルドア」(観音開き形式のドア)だと思います。スポーツカーでありながら4ドアにしたい、けれども全長は短く、コンパクトなクルマにしたいという、一見すると矛盾した難題を解決するための手段が「フリースタイルドア」でした。