ホンダ「S800」など乗り継いだ元ホンダディーラーマンが最後にたどり着いたのは「カニ目」でした…なぜオースチン・ヒーレー「スプライトMK.1」を選んだ?
「カニ目」の名で親しまれる歴史的名作
愛嬌あるファニーフェイスで、わが国では「カニ目」という愛称で親しまれているオースチン・ヒーレー「スプライトMK.1」。このクルマを所有するのが、以前はホンダのディーラーにも勤め、ホンダ「S800クーペ」にも乗っていたという石田浩さんです。ライトウェイト・スポーツカーを愛するオーナーに愛車を紹介してもらいました。 【画像】個性的なカニ目がカワイイ! オースチン・ヒーレー「スプライトMK.1」を見る(17枚)
ライトウェイト・スポーツカー愛好家がカニ目に辿り着いた理由とは
2024年5月3日に新潟県糸魚川市で開催された「第19回クラシックカーミーティング」では、参加した46台のヒストリックカーの内訳は国産車が18台、ドイツ車とイタリア車がそれぞれ6台ずつ、アメリカ車が1台、そして残りの15台が、国産車に次ぐ参加台数となった英国車というラインアップ。その英国勢の中でも数的に主流なのはミニやMGなど、やはりBMC系の各モデルだ。 その愛嬌あるファニーフェイスから英国本国では「Frog Eye」、わが国では「カニ目」という愛称で親しまれているオースチン・ヒーレー「スプライトMK.1」も今回は2台が参加。そのうちの1台は糸魚川クラシックカークラブの宇多川和明会長の愛車、そして今回ご紹介するもう1台のカニ目がこちら、妙高市から参加の石田 浩さんの愛車である。まるで当時のカタログから抜け出てきたような清楚な佇まいが魅力的である。 「このクルマを手に入れたのは2010年です。前のオーナーがフルレストアしていたので、入手した時の程度は良かったです。傷んでいたフロアなども新しく張り替えていますし」 と語る石田さんは、若かりし頃はモトクロス競技にも参戦していたという実践派。会社員時代はホンダのディーラーに勤務し、かつてはホンダ「S800クーペ」に乗っていたという。 「その後、MG 1300やMGミジェットなどを経て、このカニ目に辿り着きました」 エスハチも日本が誇るマイクロスポーツだと思いますが、なぜ最後はカニ目に? 「多くの人が言っているように、やはりライトウェイト・スポーツカーのお手本だから、という点に尽きるのではないでしょうか」