広島が開幕4連敗の厳しいスタート…昨季王者が示したい「HIROSHIMA PRIDE」
■「後半追い上げるも最後は力尽きる」負けパターン
昨シーズンチャンピオンが開幕4連敗の厳しいスタートを切った。広島ドラゴンフライズはB1リーグ第2節で佐賀バルーナーズをホームに迎えて対戦。12日の第1戦は、序盤からシュート精度を欠いて流れを作れず。第3クォーターで6点差に追い上げたが、終盤に突き放されて64-81で敗れた。13日の第2戦は、立ち上がりからアグレッシブに戦って点を取り合ったが、最後に力尽きて81-90で競り負けた。開幕節に続く連敗を喫し、4連敗スタートとなった。 後半に追い上げるも、最後は力尽きる展開が続いている。昨季の終盤は後半に強く、たとえ流れが悪くても粘り強く戦って優勝を果たしたが、今はその王者の姿はない。攻守にミスが目立ち自分たちで勢いを作れていない印象だ。佐賀との第1戦では第3クォーター終了時にニック・メイヨが3ポイントを決め切り、6点差に迫って逆転への期待が高まったが、第4クォーターの立ち上がりに課題でもあるターンオーバーから失点を重ねてしまい、自ら勢いを手放していた。 山崎稜は第2戦後、「シーズンが変わって、新しいヘッドコーチにもなったので、もちろん(昨シーズンとは)違うものになる。この4試合は後半に崩れたので、そこはもう考えを改めないといけないし、自分たちは後半弱いことを捉えて、弱い部分をどうしていくかを詰めていかないといけない」と話し、まずは「マインドを鍛える」必要性を説く。 「最後の最後で自分たちが気を抜いてしまったり、イージーなミスで相手に簡単にリズムを与えてしまう部分を自分たちの弱さだと認識し直さないといけない。そこは僕が1人で変えられることではないので、みんなで練習の中から1個1個の反省点や改善点をしっかり直していって、最後の詰めの部分までやり続ける意識をもっと持っていけるようにしなければ」 広島は今シーズンから朝山正悟HCが指揮を取り、若手が多いチーム編成になった。新体制でチームを作る中、開幕前には主力のドウェイン・エバンスと河田チリジが負傷離脱という苦しい状況。それでも、個々が奮起してチームとして戦っていく必要がある。4試合とも2ケタ得点で奮闘しているケリー・ブラックシアー・ジュニアは、「それぞれがリーダーシップを発揮してチームを引っ張っていかないといけないし、自分の仕事をしなきゃいけない。現時点では圧倒的なリーダーシップを発揮している人がいないので、次の試合から修正していきたい」と力を込めた。