【広島好き】今季のカープは1991年に優勝したチーム状態に近い?
8月7日終了時点で、8月は負けなしの7連勝。2位巨人と2ゲーム差の首位と、開幕前の大方の予想とは裏腹に、ひょっとすればひょっとする、状況になっています。 ※数字は8月7日現在。
12球団ワーストだった完封負け15試合は、6日に巨人に完封勝ちしたことでワーストではなくなりましたが(巨人が今季16度目の完封負け)、歴史的とも思える貧打をチーム防御率2.16という、こちらも歴史的と言えそうな投手陣が支えています。
チーム打率、同本塁打のどちらも他球団と大差はなく、全体的な今季の傾向と言えるかもしれませんが、打率.234はリーグワースト、38本塁打に至ってはパ・リーグを含めても埼玉西武と並んで12球団ワーストタイと、貧打であることは間違いないと言えそうです。
ただ、本当に歴史的、であるのか、今回は過去にリーグ優勝したシーズンと比較してみたいと思います。
直近のリーグ優勝と言えば、ご存知の通り2016年から18年のリーグ3連覇になりますが、この時期のチームは間違いなく「打撃のチーム」でした。25年ぶりのリーグ優勝となった2016年のチーム打率は、2位東京ヤクルトの.256を大きく引き離して.272とダントツの数字。
684得点(2位594)、153本塁打(同140)、118盗塁(同82)と、ほとんどの数字でトップでした。この年はチーム防御率3.20もリーグトップで、まさに『最強』と呼べるチームは、2位巨人を17.5ゲーム離しての独走優勝でした。
1980年以来のリーグ連覇となった2017年も、チーム打率.273は2位の横浜DeNA(.252)を寄せ付けない数字でした。736得点は2位の横浜DeNAの597を100点以上、上回っており、152本塁打(2位134)、112盗塁(同77)も他を圧倒する数字でした。
ただ、この年はチーム防御率3.39が阪神(3.29)、巨人(3.31)に次ぐリーグ3位で、540失点も同じくリーグ3位となっており、シーズンの成績は2位阪神と10ゲーム差と、前年よりはややその差が詰まっています。