【広島好き】今季のカープは1991年に優勝したチーム状態に近い?
そして、球団史上初のリーグ3連覇を達成した2018年は、チーム打率.262で東京ヤクルト(.266)、中日(.265)に次ぐリーグ3位。チーム本塁打175本も横浜DeNA(181)に次ぐ2位でしたが、721得点(2位658)と95盗塁(同77)は、2位を大きく離しての1位でした。
チーム防御率4.12も巨人(3.79)、阪神(4.03)に次ぐ3位で、651失点は4位。この年も5月以降は首位の座を明け渡すことなく、独走での優勝でしたが、リーグ2位の東京ヤクルトとのゲーム差は7.0となっています。
3連覇の前のリーグ優勝と言えば、1991年まで遡ることになるわけですが、この年の方が今季に近いチーム状態と言えそうです。91年のチーム打率は.254でリーグ4位(1位は横浜大洋の.269)、516得点、88本塁打はいずれもリーグ5位(1位は612得点、178本塁打)でした。
ただ、この年のチーム防御率は2位中日の3.59を大きく離した3.23とダントツの数字で、466失点もリーグ最少(2位521)となっており、得失点差で言えばプラス50と、リーグ優勝も納得の数字となっています。
個々の選手を見ても3割打者こそ、31盗塁で盗塁王に輝いた野村謙二郎(.324、リーグ4位)と山崎隆造(.301、同9位)の2人がいますが、チーム最多本塁打は江藤智の11本、同打点は野村の66打点という打線。
それに対して、投手陣はシーズンMVPの佐々岡真司が最優秀防御率(2.44)、最多勝(17勝)の投手二冠で、北別府学が最高勝率(.733)、最多奪三振が川口和久(230)と、投手タイトルを独占しています。
今季のここまでの数字を見ると、得点276、失点232で得失点差はプラス44。個人成績では、防御率0.85の大瀬良大地がリーグトップで、3位森下暢仁(1.63)、4位床田寛樹(1.73)、勝利数は床田が10勝でリーグトップタイ、森下が8勝で5位タイ、セーブ数でも栗林良吏が31セーブでリーグトップとなっています。