宗山塁、金丸夢斗、西川史礁…ドラフト巧者・巨人の1位指名は?
スカウト部長が大事にしていること
巨人の水野雄仁スカウト部長は、2022年6月に週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っている。 「いい選手を見ると言っても、何を見るのか、どこを見るのかも正解はないと思います。塁間を走るタイムや、スピードガンの数値といった数字は大切ですが、それだけでは測れない部分も見極めていかなければならないからこそ、スカウトの仕事というのは奥が深い。私が見るのはユニフォームの着こなしや、何気なく走っている姿ですね。そうしたところに選手の性格や人間性が表れるので、大事にしています」 「私自身もかつてはドラフト1位で指名されてプロの世界に飛び込みました。ドラフト1位のプレッシャーはもちろんありましたが、それでも何とか一軍でそれなりに活躍することはできた。でも、そうではない選手もいる。私はスカウトの仕事を始めてからまだ日が浅いですが、20年、30年とスカウトをやられている方たちは、一軍に上がることなく消えていった選手たちもたくさん担当してきたはずですし、ツラい思いもしてきたはずです。担当した選手を球団が指名すれば、スカウトは半ば親のようなものですから。だからこそ、担当した選手の活躍が大きな喜びになるのだと思います」 21年に行われたドラフトで1位で隅田知一郎(西武)の当たりクジを引き当てず、「外れ1位」で指名した大勢が1年目から守護神で大活躍したケースがあり、運命はどう転ぶか分からない。今年のドラフトはどんなドラマが待ち受けているだろうか。 写真=BBM
週刊ベースボール