丸山大輔被告 「希美を殺すはずがない…」20分に渡り自身の潔白訴える 検察側は懲役20年求刑 判決は来月23日【長野】
妻を殺害した罪に問われている元県議の裁判は26日、結審を迎えました。検察側は懲役20年を求刑。弁護側は改めて無罪を主張。 最後、法廷に立った丸山被告は、「希美を殺すはずがない」とおよそ20分に渡って自身の潔白を訴えました。 元県議の丸山大輔被告(50)は2021年、塩尻市の酒造会社の事務所兼自宅で妻の希美さんを殺害した罪に問われていて、初公判で起訴内容を否認しています。 先月16日から進められている裁判は26日、結審を迎えました。検察側は犯行現場の状況や事件当時の被告の状況などから、「証拠により被告が犯人であることの立証は十分」と結論付けました。 丸山被告は希美さんの父親からおよそ4000万円、個人のカードローンでおよそ250万円の借金を抱えていました。 「事件後は希美さんの相続金で返済を始めた」としています。 また、被告は、一度別れた不倫相手との交際を望んでいて、「希美さんを邪魔に思い殺害した」などと主張。 検察側は、「計画的な犯行で、理不尽で身勝手な動機に基づく」「様々な偽装工作を積み重ね、極めて悪質」として、懲役20年を求刑しました。 一方の弁護側は事件当日の朝に目撃証言があったことなどから、被告が議員会館にいたとアリバイを主張。 動機についても「希美さんがいなくなって困るのは被告自身だ」と、動機がないことを結論付け、「被告が犯人であることを示す直接的な証拠は全くない」などとして無罪を主張しました。 また、裁判長から最後に言葉を求められた丸山被告は、「希美を殺すはずがない」「子どもたちから母親を奪うはずがない」とおよそ20分に渡って無罪を主張する場面もありました。 さらに、希美さんの姉が初めて被害者遺族として意見陳述し「家族は心に傷を抱えて生きていく」「犯人がどんな処罰を受けても許せない」と話しました。 判決は来月23日に言い渡されます。