1番人気のカワテンマックス、無傷のデビュー3連勝で重賞初制覇【創刊70周年記念中日スポーツ杯・ゴールドウィング賞】
◇3日 SP1 創刊70周年記念中日スポーツ杯「第63回ゴールドウィング賞」(ダート1700メートル・愛知県・名古屋競馬場) 単勝1番人気のカワテンマックスが好位から早めに抜け出し、無傷のデビュー3連勝で重賞初制覇した。直線で外から伸びたアップショウグンが2着、インを巧みに突いたケイズレーヴが3着。 またまた快勝で飾った。キャリア3戦目、初の1700メートル、重賞初挑戦。そんなハンディも全く関係なし。高い潜在能力とセンスの良さを感じさせる走りで、直近2年、のちの東海優駿(ダービー)馬が制した”出世レース”を鮮やかに仕留めた。 好発を決めてサッと外の好位3番手につけると、絶好の手応えのまま、流れに乗ってレースを運ぶ。そして勝負どころの最終3コーナー過ぎ。馬なりのまま先頭に立って2段加速。早めにスパートしたため、ゴール寸前で脚は止まったようにも見えたが、直近2年の勝ちタイムより1秒以上速い文句なしのタイムで1馬身差振り切ってみせた。 「ホッとした気持ちの方が強いですね。(単勝170円の)期待に応えられ良かった。操縦性は高いし、どこまで上にいけるか、ほんと楽しみです」と名手、丸野勝が優勝インタビューで胸を張った。 一方、満面の笑みで今後の路線について話すのは角田輝師。「良かったです。また夢が広がりました。2、3日様子を見てですが、全日本2歳優駿(Jpn1・11日・川崎・ダート1600メートル)も視野にしたい。まだ補欠の身ですが、走らせてみたい気持ちにさせる馬ですね」と胸を躍らせた。 視線の先は全国へ。東海の若駒2歳戦線に、夢と希望がマックスに広がる超新星が誕生した。
中日スポーツ