なぜ一流のビジネスパーソンは「24時間仕事」が苦ではないのか?
「一流」がやらない時間の使い方──。一流の世界では仕事とプライベートの区別はない。すべてが仕事であり、すべてがプライベートというシームレスだ。成功したユーチューバーにも共通する人生を掴むために必要なA and Bの思考とは。本稿は、千田琢哉『一流の人が、他人に何を言われても やらなかったこと。』(清談社Publico)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 「時給」の概念がない一流は 雪だるま式に資産を増やす サラリーマン時代に頭の悪い上司が、よく「時給で考えろ!」「時給を上げろ!」と連呼していた。 新入社員だった当時は「そんなものかねー」と適当に聞き流していたが、次第に時給で考えるのはナンセンスだということが理解できるようになる。 時給という考えが通用するのは誰でもできる単純作業だけであり、これからはAI(人工知能)にすべて奪われるだろう。 一流の世界では時給という概念などいっさいなく、生まれてから今日までの集大成がお金に反映し、しかも複利で雪だるま式に増え続けるのだ。 パブロ・ピカソには次の有名なエピソードがある。 ファンの女性から「絵を描いてほしい」と言われて、30秒かそこらでサッと描き上げて100万ドルを請求したのだ。 驚いた女性に彼はこう説明した。 「この絵は私の30年と30秒の結晶です」と。 一流の世界ではこれは常識である。 当たり前過ぎてあくびが出るほどだ。 よくヴァイオリニストに「弾いて、弾いてー」とやらかす雑魚がいるが、あれは絶対にやめたほうがいい。 ヴァイオリニストがちゃんと弾けるようになるまでに、何十年かかったのかを考えない無知蒙昧な輩に聴かせる曲などこの宇宙に存在しないのだ。 これは経営コンサルタントをしていた私も同じだった。 「千田さん、千田さん、お知恵拝借」と媚びながら、わずか数千円の菓子折り如きで無料コンサルを受けようとする連中は、完全犯罪で奈落の底に叩き落としてやったものだ。 大学時代の家庭教師のアルバイトでも延長料金を支払わない家庭では、高校受験では通用しても大学受験では絶対に通用しないように数学を教え込んでやった。 今なら私に無料で文章を書かせようとする連中には絶対に完全犯罪で復讐を果たすと決めている。 あまり知られていないが、一流の世界とはそういうものなのだ。 ピカソの例を思い出してもらいたい。 たとえ30秒で完成させたように見える小品でも、それは数十年と30秒なのであり、さらにはそのプロの才能にも敬意を払うべきなのだ。