82歳でアプリ開発「米アップルCEOのティム・クックも認めた」脅威の“スーパー89歳” 何歳からでも“やりたいこと”を見つける「3つの方法」
IT機器は難しいと敬遠しているシニア世代は多いが、「リケ老の一歩はスマホから」と若宮さんは力説する。スマートフォンでインターネットにつながることができれば、世界がぐっと広がる。 たとえば、おなじみのSNS。総務省の2023年の調査によると、インターネット利用者のうち、SNSを利用している人は全体で80.8%と高く、70~79歳は66.6%、80歳以上でも52.6%の人がSNSを利用している※。 利用目的の第1位は年代を問わず、「従来の知人とのコミュニケーション」。インターネット上に居場所があれば、いつでもチャットで交流できる利便性や安心感は、対面や電話では得がたいものがある。
また、Facebookならば共通の趣味や活動をしている人との新しい出会いもある。若宮さんもFacebookを通じて世界中に“友だち”がいるという。全員と直接やりとりできるわけではないが、何か投稿するとコメントや「いいね!」の反応がすぐに返ってきて、それだけでもうれしくなる。 ※この調査ではFacebook、Twitter(現X)、LINE、mixi、Instagram、Skypeなどを指す。 また、若宮さんは「メロウ倶楽部」という有料会員制のオンラインコミュニティーサイトの副会長も務めている。会員による自主運営で、70歳以上の高齢者が会員の約80%を占める。
「入会時に名前や住所などの個人情報を登録しているし、老人クラブなので(笑)、誹謗中傷や勧誘などのトラブルを起こすような人はほとんどいません。体がしんどいときや眠れない夜にポツッと書き込むと、すぐに誰かが反応してくれる。こんなに心強いことはないですね」 会員の誰かが入院すれば、応援メッセージが次々と書き込まれ、病室にいても倶楽部の友だちとつながっていられるという。 インターネットでの交流は孤独や孤立を防ぐこともできる。体が不自由になってくるシニア世代こそ楽しんでほしいと若宮さんは言う。