「彼の人間性こそがレガシーだ」レッドブル退団のペレス、英メディアはキャリアでの功績に賛辞「不振だけで評価すべきではない」
今オフにF1レッドブルのシートを失ったセルジオ・ペレス。同チーム在籍は4シーズン、そしてF1キャリアは14年にも上る。2024年はシーズン序盤から不振に陥り、最後まで本来の速さを取り戻すことができなかった。 【画像】絶世の美貌を誇る米プロレーサー、リンジー・ブルワーの厳選フォト! すでに、若手のリアム・ローソンにシートを譲ることが決定し、ペレスのF1ドライバー人生は終止符を打ったとも伝えられている。今年6月に2年契約の延長が発表されたものの、首脳陣からの申し出を受け入れる形でチームを去ることを決断。トップドライバーの立場を失った34歳の動向に関心が寄せられている。 英メディア『PLANET F1』は、ペレスのこれまでを振り返り、またF1キャリアにおける功績を称えている。 「残る2年契約の在籍を主張するペレスと、レッドブル側との溝が見え隠れした最終戦アブダビGPでは、ほとんど注目されることもなく終わった。背景には、ペレスが現実を受け入れず最後まで抗い続けた姿勢がある。今シーズン中盤にペレスが崩壊した後、レッドブルが立ち直るための長い時間を与えたことは、ペレスの人間性を表わす証であり、これはすべてのドライバーが与えられるわけではない」 ペレスの人間性を強調した同メディアは、「もしこれがペレスのF1キャリアの終わりであるなら、24年の不振だけで評価すべきではない。コース内外で見せた品位、メディアへの真摯な対応、そして仲間への思いやりを思い出してほしい」とも綴っている。 さらに、「ペレスのF1界における最大の功績」として、18年のフォースインディア所属時のエピソードを紹介。「チームを存続させるために、極めて異例の行動を起こした。当時、オーナーのビジェイ・マリヤが資金繰りに苦しんでいた状況で、ペレスはチームを財政的な危機から救うために法的手続きを進めた」と説明。ドライバーでありながら所属チームの再興に向けて先頭に立ち続けたペレスのリーダーシップに賛辞を送り、「彼の人間性こそが真のレガシーだ」と強調している。 加えて同メディアは、26年からF1参入となるキャデラックのドライバー候補として、ペレスが相応しいとも記載。豊富な経験に裏打ちされたそのドライビングが、再びF1の舞台で見られるのだろうか。今後の去就に注目が集まる。 構成●THE DIGEST編集部
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