【アルテミスS】ブラウンラチェットが無敗で重賞制覇 ルメール騎手「絶対にトップレベルに行けるね」
クリストフ・ルメール(45)=栗・フリー=騎乗の3番人気ブラウンラチェットが、3番手から直線で抜け出し快勝。フォーエバーヤングの半妹が新馬戦からの連勝で重賞初制覇を飾った。次走は未定。1番人気のカムニャックは6着だった。 期待の超良血が出世レースを制した。フォーエバーヤングの半妹ブラウンラチェットが、先行策から抜け出して1馬身¼差で完勝。4週連続重賞Vと絶好調のルメール騎手が笑みをこぼした。 「すごくいい子ですね。完璧なレースができました。道中で息が入りましたし、最後はいい反応。絶対にトップレベルに行けるね。楽しみにしています」 昨年の勝ち馬チェルヴィニアはのちにオークス、秋華賞の2冠に輝き、20年VソダシはGⅠを3勝。名牝への登竜門を、大人びたレースぶりであっさりクリアした。手塚調教師は「言うことない勝ち方。精神面が完成されているし、牝馬でこれだけレースに向いている馬はなかなかいない。すごいアドバンテージだと思いますよ」と2歳馬離れしたメンタル面を絶賛した。砂王を兄に持つ才媛が、芝のヒロインに君臨する。(綿越亮介) ■ブラウンラチェット 父キズナ、母フォエヴァーダーリング、母の父コングラッツ。鹿毛の牝2歳。美浦・手塚貴久厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲サンデーレーシング。戦績2戦2勝。獲得賞金3659万2000円。重賞は初勝利。アルテミスSはクリストフ・ルメール騎手が2023年チェルヴィニアに次いで2勝目。手塚貴久調教師は初勝利。馬名は「形としては永久機関のようにみえる、思考実験上の装置を指す用語」。