「オファー来れば五輪で踊る」。SNSで盛り上がる“マツケンサンバ待望論”に松平健がいま思うこと
東京五輪の開幕が迫った7月某日、平成のヒット曲「マツケンサンバ」がTwitterのトレンドに急浮上する。開会式の音楽担当者辞任を受け“マツケンサンバ待望論”がSNS上に巻き起こったのだ。歌い手はご存じ、マツケンこと松平健(67歳)。正統派二枚目時代劇俳優でありながら、金ピカの着物で妖しく腰をくねらせ歌い社会現象となった。あれから17年、マツケンはいま何を思う? 本人を直撃した。(取材・文:城リユア/撮影:荒木勇人/ヘアメイク:金山真理/撮影協力:東京乗馬倶楽部/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部:文中敬称略)
時代が『マツケンサンバII』を求めている
「ここから大逆転するには開会式を『マツケンサンバ』にするしかない」「何もかも忘れて踊り狂おう!」小山田圭吾の音楽担当解任が報じられると、“マツケンサンバ”を推すコメントがSNSに次々と投稿された。 インタビューを行ったのは、東京五輪開会式を3日後に控えた7月21日。「開会式はいったいどうなってしまうのか」という不安が日本列島に立ち込めていた。思いがけず“時の人”となった松平健。そもそも“トレンド入り”を知っているのか? 「ちょうど昨日、知り合いから次々とスポーツ新聞の記事がすごいことになっていますよ、とLINEやメールが送られてきましたけど、まさかここまで(話題になっている)とは……」 『マツケンサンバII』が今年トレンド入りしたのはこれが最初ではない。3月放送のテレビ番組『関ジャム 完全燃SHOW』において、ミュージシャンで音楽プロデューサーのヒャダイン(前山田健一)が「これぞ日本人にしかつくれないクレイジーソング。陽気さをこれでもかと閉じ込めたメロディー。それを金ピカの白塗り侍が歌うというわけの分からなさ。ただただ楽しい」といった内容で絶賛し、大きな共感を呼んでいた。 本人に“ヒャダイン評”を告げると。「えぇ! そうなの!?」と驚きを隠さない。 「(ヒャダインさんって)どんな人?(ネット検索した写真を見せて)え!? こんなに若い方なの? 私はTwitterをやっていませんけど、約1年前にYouTubeをはじめましてコメント欄は時間がある時に読んでいます。そこですごくオススメしてくれた方がいるという投稿を見た記憶はあるものの……その時は誰のことだかよく分からなかった。そうですか…‥へぇ、嬉しいですね」とご満悦である。