「オファー来れば五輪で踊る」。SNSで盛り上がる“マツケンサンバ待望論”に松平健がいま思うこと
自身も2020年12月に新型コロナに罹患し自宅療養を経験した。昨年は出演舞台やステージが相次いで中止に。「舞台に携わるスタッフの仕事がなくなり、補償の動きも遅かったので経済的に苦労された方も多かったようです」と胸を痛める。今年はなんとか舞台を再開できた。 「もっと早く日本でもワクチンを作れればよかったのにね。アメリカなんかは国がコロナ禍に投資するお金の桁が違いますから」
着ぐるみだけは差し控えたい
上様からマツケンサンバ、最近ではYouTubeやTikTokまで。松平は常にフットワーク軽く新しいことに挑戦し続けている。 「『暴れん坊将軍』が急に終了した時、先々のスケジュールと頭の中が真っ白になりました。事務所の経営もあるし、もう何でもやろうと決意してディナーショーをはじめたのです。二枚目の殻を破りたくて汚れ役に初挑戦したら演技の幅が広がり、どんどん仕事が楽しくなったことを覚えています」 その魅力は人気バラエティー番組にも“発見される”。2020年大晦日には『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の「大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!」にサプライズ出演し話題となった。 「オファーをいただいた時は正直悩みましたよ。いったいどんなことをするのだろうと……。過去の放送を見てみたら梅宮辰夫さんが殴られていて、よく耐えられたなと思って。引き受けるかどうかはコントの内容次第だと思いました」 さらっとこう語るが、実際に番組で用意されたのは『暴れん坊将軍』を連想させる白馬の人形と上様が一体化した、衝撃のコスチュームだった。 「これぐらいなら、まぁ、やってみるか、みたいな感じでしたね」 もしや松平にNG事項はないのだろうか。尋ねると「そんなことはないですよ。お断りするものは、お断りします」とキッパリ。 長年連れそう関係者が「着ぐるみは控えさせていただいております。『マツケンサンバ』の影響もあってよくご依頼をいただくんですけど、そこはご理解をいただいております」と語ると、松平はそっとうなずいた。