"低支持率と周辺での疑惑で八方ふさがり”極端なカード切ったか 尹大統領の弾劾手続きへ 韓国「非常戒厳」で野党
きのう夜、 韓国の尹錫悦大統領が国会での野党の対応などを理由として政党の活動などを禁止する戒厳令を発令しました。 大統領はけさ、戒厳令を解除しましたが混乱が続いています。
韓国の国会前からソウル支局の河村聡記者が伝えます。 「国会前に集まった市民らは夜中からずっと正門前でデモをしていましたが、つい先ほど国会の敷地内に入りました。国会議事堂の前の階段に並んで弾劾などを求めるプラカードを掲げています。この後大統領を糾弾するとして最大野党「共に民主党」が開く臨時大会に参加するということです。この場所は野党がたびたび抗議デモを開く場所ですが、この人規模で集まるのは極めて異例です。突然の戒厳令で、きのう国民には動揺が広がりましたが韓国メディアも今回の動きは完全に大統領の自滅行為、「誰にも理解できない」と伝えています。与党議員も含めた過半数で解除が議決されることは目に見えていた、と指摘し、低支持率と周辺での疑惑で八方ふさがりとなった大統領が極端なカードを切らざるを得なかったのではないかと伝えられています。こうした動きを受けて、一気に「大統領弾劾が現実味を帯びた」という見方も持ち上がってきています。野党側はさっそく、早ければ今日にも大統領の弾劾訴追案を発議するとし、24時間から72時間以内の可決を目指すとしています。尹大統領は解除が決まって以降、コメントを出していませんが、今後どういった形で国民に経緯を説明するのか、注目が集まっています」
テレビ朝日報道局