中国のEVメーカーは、あなたが思っているほどうまくいっていない(海外)
中国のテスラの競合企業は成長を遂げており、BYD、Nio、Zeekrがいずれも販売記録を更新している。 【全画像をみる】中国のEVメーカーは、あなたが思っているほどうまくいっていない しかし、その成功にもかかわらず、多くの中国の自動車メーカーは赤字を続けている。 Nioは最新の決算で純損失の拡大を報告しており、Xpeng(シャオペン)のCEOは多くの電気自動車企業が生き残りをかけた闘いに直面していると警告している。 中国のテスラ(Tesla)の競合企業は好調のように見えるが、依然として赤字を抱えている。 Nio(ニオ)、Zeekr(ジーカー)、Xiaomi(シャオミ)、Xpeng(シャオペン)はいずれもここ数カ月で自身の販売記録を更新している。Xpengは2024年10月に2万4000台を販売し、Xiaomiは2024年だけでEVセダンのSU7を10万台以上販売している。 しかし、この好調な販売の一方で、多くの中国の電気自動車メーカーは依然として大幅な赤字を計上している。これは激しい価格競争や、電気自動車市場の競争激化の中で手頃な価格の新モデルを迅速に投入するという強いプレッシャーに直面しているためである。 EVスタートアップ企業のNioは、2024年11月20日に発表した2024年第3四半期の決算において、損失の拡大を報告している。Nioはバッテリー交換ステーションで知られており、中国のイーロン・マスク(Elon Musk)と呼ばれることもある同社のCEOのウィリアム・リー(William Li)が率いる企業だ。 同社は、2024年第3四半期の純損失が50億6000万元(約1077億円)に達し、2023年第3四半期から11%増加したと報告している。 Nioが過去3カ月間に6万1800台を販売し、四半期新記録を達成したにもかかわらず、同社の株価はこの発表後、数時間で7%近く急落した。 同社は、ここ1年にわたって中国市場を襲った価格競争の影響を大きく受けている。Nioによると、販売台数が過去最高を記録したにもかかわらず、平均販売価格の低下によって車両販売額は減少したという。 Nioと競合する各社も、好調な売上高と痛ましいほどの赤字が同じように混在していると報告している。 Zeekrは2024年第3四半期に過去最高の5万5000台を販売して、前年比50%以上の伸びを記録した。また同じEVスタートアップのXpengは2024年10月に過去最高のEVの販売を記録した。 両社は前年同期比で純損失を縮小したが、それでもXpengは18.1億元(約385億円)、Zeekrは11億4000万元(約242億円)と依然として大きな損失を計上している。 Xpengの株価は、同社の今後発売予定の手頃な価格のモデルが販売価格や利益率を圧迫する懸念から下落した。 スマートフォンメーカーのXiaomiは、EV分野に進出してフォード(Ford)のジム・ファーリー(Jim Farley)CEOから称賛を受けており、2024年中に10万台以上の電気自動車SU7を販売したことを受け、同車の販売目標を引き上げることを発表した。 それにもかかわらず、Xiaomiは電気自動車事業での赤字を続けている。