さらば旧・関西将棋会館、藤井聡太竜王が頂点へ駆け上がるまでのセピア色の記憶…大山康晴十五世名人らの掛け軸はそのまま新会館へ[指す将が行く]
渡辺九段、そして伊奈さんへ敬意を示す「足さばき」だった。悔しい敗局を反省し、翌日には切り替えて穏やかな心で行動していた。藤井竜王の何げない立ち振る舞いに、高潔かつ温かい人柄がにじみ出ていた。写真に収めた若杉カメラマンは心が震えたそうだ。
叡王戦の本戦に参加する藤井七冠、東西新会館での対局はいつ?
叡王を失い、現在は七冠の藤井竜王が東西の新会館で公式戦を対局するのはいつ頃になるのか。
新関西将棋会館は12月から公式戦の対局が行われ、東京の新将棋会館は年明けから公式戦が始まる予定だ。近年は都内のスタジオである「シャトーアメーバ」で行われることもあった叡王戦だが、来年1月から予定されている本戦の対局は東西の新会館での実施を軸に、調整が進んでいる。本戦から登場する藤井竜王が久しぶりに新しい「将棋会館」か「関西将棋会館」の上座に入るかもしれない。新鮮な気持ちで、その日を待ちたい。