勉強をわざと途中でやめる…「東大卒記憶王」が教える20分のスゴイ勉強法
NHKの朝の連続テレビ小説や昼ドラなどで「良いところ」で終わってしまうと、その先が気になって翌日も見たという経験がある人は多いのではないでしょうか。 バラエティ番組が良い場面でCMに切り替わるのも、この効果をうまく利用した例と言ってよいでしょう。 これを勉強に応用します。 英単語100個を覚えなくてはいけないという宿題があった場合、あえて「90個」で留めておくと、90個分の記憶は100個やりきったときよりも思い出しやすくなります。
また「残りの10個についてもやらなくては」という意識を持つことができます。別のタイミングで10個を追加で覚えるだけでなく、前に覚えた90個についても復習する時間が取れる効果も期待できるのです。 ツァイガルニク効果はさまざまな理由が考えられますが、中途半端な状態でやめたほうが「あとでやらなくてはいけない」という気持ちや印象が残ります。 そうすると、あとでやらなくてはいけないことを覚えていなくてはならず、記憶に残りやすいのではないかといわれています。ただ反対にそれがストレスにもなることもあるので、この方法を多用するとストレスになって集中できなかったり、たくさんのことをやらなくてはならずモチベーションが下がったりする場合もあるので注意が必要です。
青木 健 :メモアカ代表取締役CEO/日本メモリースポーツ協会会長