海外メディアは大坂なおみの東レでの故郷大阪凱旋勝利をどう報じたか?「勝利に飢えていた」「力示す」
女子テニスの「東レ・パン・パシフィックオープン」のシングルス決勝が22日、大阪・ITC靱テニスセンターで行われ、世界ランキング4位の大坂なおみ(21、日清食品)が、同41位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(28、ロシア)を6―2、6―3のストレートで下して大会初優勝を飾った。先の全米オープンでも4回戦敗退していた大坂にとって優勝は、今年1月の全豪オープン以来、約8か月ぶりとなった。 生まれ故郷大阪の満員のファンを前にしての感激の瞬間に関係者席にいた両親と抱き合った。場内インタビューでは「3回目の挑戦でオオサカがオオサカで勝った!」と発言し大爆笑を誘った。大会直前に専属コーチだったジャーメイン・ジェンキンス氏(34)の契約解消を発表。父のフランソワ氏をコーチにして再出発した初戦での勝利。海外メディアもナオミの母国凱旋勝利のニュースを発信した。 英国のBBCは、「大坂がパブリュチェンコワをストレートで破り、彼女の地元で初めてパン・パシフィック・オープンのタイトルを手にし、『特別なもの』と大きな声をあげた。この大会で過去2度準優勝に終わっていた大坂は、ロシア選手(のパブリュチェンコワ)に6-2、6-3で勝利した」と伝えた。 FOXスポーツのアジア版は「大坂が地元での勝利に『スペシャル』と歓呼」との見出しを取り大坂の優勝を伝えた。記事は、「世界4位の大坂は、過去、この女子テニスツアーの大会が東京で行われた2016年、2018年には準優勝に終わっていた。だが、21歳(の大坂)が、生まれ故郷へと戦いの場所を移すと、堂々とした戦いぶりを見せた。16強で敗退した全米オープンの落胆からの挽回のためトップシードで臨んだ機会を逃すことはなかった」と解説。優勝が、1月の全豪オープンで2つ目のグランドスラムタイトルを続けて手にして以来となることを紹介し、「世界41位(のパブリュチェンコワ)をストレートで制して力を示した」と続けた。 さらに決勝戦について、「大坂は、試合開始直後から序盤戦を制する意気込みを示し、パブリュチェンコワは元世界1位(の大坂)の力強いサーブに対処することができなかった。2-0のリードから5-2とすると、素晴らしいロブショットで熱いラリーを制し、パブリュチェンコワのミスで第1セットをつかんだ」と、序盤から大坂のペースだったと説明。大坂の母国での凱旋勝利も初で、パン・パシフィックオープンで頂点に立った日本人選手は、1995年の伊達公子以来であることも紹介された。