ユニホーム間に合わず…西武移籍の松原聖弥、出場断念 渡辺監督代行に続いて突貫仕上げへ「ジャイアンツ着るわけにもいかない」
巨人から西武に移籍した松原聖弥外野手(29)が25日、本拠地のベルーナドームで入団会見。100敗ペースで最下位に沈むチームの起爆剤として、さっそく同日の日本ハム戦で起用するかと思いきや、渡辺久信GM兼監督代行(58)は「ユニホームが間に合っていない。ジャイアンツのユニホームを着るわけにもいかないので」と仰天事情を明かした。 【写真】試合前、日本ハムの新庄剛志監督へあいさつに出向いた松原聖弥 新しい同僚らに挨拶を済ませると、ファーム施設で体を動かした松原。会見中に袖を通したユニホームには、確かに新背番号「35」も名前も入っていなかった。この日は育成契約だった牧野翔矢捕手(23)が支配下登録され、さっそく「7番・捕手」で先発したが、こちらも新背番号「53」のユニホームが間に合わず、育成時代の「117」のまま出場した。 2日に支配下登録の菅井信也投手(20)も、1軍デビューとなった6日の先発登板までは育成時代の3ケタ番号のユニホームで練習。9日に支配下選手となった奥村光一外野手(24)も、育成時代の背番号のまま1軍で4試合に出場するなど、西武のユニホーム作成に時間がかかるのはいつものことだ。 ところが不思議なことに、5月26日の試合後に監督代行就任が電撃発表された渡辺GMは、初陣となったわずか2日後の28日の中日戦(バンテリン)に背番号「72」のユニホームが用意できていた。さすがに指揮官ということで、特別なオーダーで間に合わせたのか。 この日も1点止まりの打線を考えれば、松原のユニホームもできる限り早く用意したいところ。渡辺監督代行は試合前には「いつ呼ぶか決まっていないけど、そのときのためにしっかり準備をしておいてほしいと話した」と語るにとどめていたが、26日の日本ハム戦(大宮)から1軍合流の見込みに。指揮官に続き〝突貫仕上げ〟のメドが立ったようだ。 (塚沢健太郎)