【有馬記念直前スペシャル対談・吉井理人氏×本城雅人氏】吉井監督「コーチをやめて野球界に戻る気がなかったので馬主になった」、馬名の由来は「現役時代の決め球」
本城:ピッチャーで完全試合をしたらあるんじゃないですか? 吉井:いや、あの熱気にはかなわないと思う。あんなところでウイニングランみたいなのを1回やってみたいですよ。 本城:日本一になったら胴上げされるし、インタビューの時は、監督ひとりにスポットライトが当たるんじゃないですか? 吉井:どうかな。来年あたり味わえたらいいけど、まずは有馬でひと勝負。 本城:今年もどんなドラマがあるか楽しみですね。 (第1回から読む) 【プロフィール】 吉井理人(よしい・まさと)/1965年、和歌山県生まれ。1984年に近鉄入団、1995年のヤクルト移籍後は2度の日本一に貢献。1997年オフにFA権を行使してメジャーリーグのニューヨーク・メッツに移籍。日米通算121勝62セーブの成績を残し、2007年に引退。2022年オフに千葉ロッテマリーンズ監督に就任、2023年シーズンより指揮を執る。馬主としてこれまで6頭の競走馬を所有。 本城雅人(ほんじょう・まさと)/1965年、神奈川県生まれ。スポーツ新聞記者、競馬雑誌デスクを経て、2009年に『ノーバディノウズ』で作家デビュー。2017年、『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞受賞。2018年、『傍流の記者』で直木賞候補。著書多数。2025年3月には元ジョッキーを題材にしたミステリー『灯火』を出版予定。 ※週刊ポスト2024年12月27日号