ヘアサロン「レコ」内田聡一郎×AMANE 美容室がやるヤバいイベント“SCRAMBLE”の狙い
WWD:それでもこれだけサロンの色が強くて、少しずつ拡大しているサロンってなかなかないと思いますよ。
内田:やっぱり美容室って、ビジネス型とデザイン型ってまだ分かれていると思うんですけど、僕はハイブリッドでやっていきたいし、そのパイオニアになりたいと思ってます。デザインでも認められたいし、組織としても評価されたい。若いころからいろいろと面白いことやっている人に憧れがあったし、そういう人たちがかっこいいなと思ってたんで、スタッフにもそういう気持ちを共有しつつ、組織としてどうするかっていうのはまだまだ模索中ではあります。
WWD:フォトコンも定期的にやってますね。
内田:3カ月に1回くらいのペースでやってます。やっぱり、1人1人モチベーションは違うし、大変だと思うんですが、続けていくことで、結果的にその人の力になると思うし。ルーティンにすることで、自然と作品作りへのハードルも下がるだろうし。
WWD:AMANEさんから見た経営者としての内田さんはどうですか?
AMANE:ずっと背中で見せて、走り続けてくれているというのは本当にすごいし、ありがたいです。自分たちもやらなきゃいけないなって思いますね。あとは、スタッフがやりたいことには基本的に反対しないし、後押ししてくれる。さっきも言いましたが、僕がDJをやるのも応援してくれていますし。ただ、中途半端にやると怒られます。
内田:ブランディングがあるようでないのが「レコ」。他のサロンだと、(スタッフの)ファッションやSNS のやり方とかも細かく決めていたりもするんですが、うちの場合はみんな自由にやっていて、よく見るとスタッフ1人1人の打ち出すヘアとかも違っていたりするんです。うちはハイトーンのイメージが強いと思うんですが、AMANEはパーマが得意だったりしますし。まぁ基本的に「レコ」で働きたいという時点で、ある程度好きなものは似ているので、そこの共通認識は持てているかなと思うんですが。でも、その振り幅の広さが今のところいい感じに「レコ」っぽさにつながっているのかもしれないです。