【2024年版】9月スタートのおすすめ展覧会・アートイベント20選:ルイーズ・ブルジョワ、塩田千春の大規模個展や、初開催となる岡山の芸術祭など
【千葉】「西川勝人 静寂の響き」(DIC川村記念美術館)
ドイツを拠点に活動する西川勝人は光と闇、その間の陰影に心を配り、多様な技法を用いた作品を、40年以上にわたり手がけてきたアーティストだ。本展は、1980年代より現在まで、一定して静けさという特質を保持し続ける西川作品の美学に近づこうとする日本初の回顧展。彫刻、写真、絵画、ドローイング、インスタレーション、建築的構造物の約60点が、作家自身の構成によって展示され、一人ひとりが作品世界に没入できるような機会となる予定だ。 会場:DIC川村記念美術館 会期:9月14日~2025年1月26日
【東京】「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」(森美術館)
日本では27年ぶりとなるルイーズ・ブルジョワの個展が森美術館で開催。絵画、版画、素描、彫刻、インスタレーション、遺稿などを通じて、アーティストの全貌に迫るような展示となる。また、本展では六本木ヒルズの広場に設置されている彫刻作品《ママン》(1999/2002)をはじめとする「蜘蛛」を題材としたシリーズにも焦点が当てられる予定だ。詳細はニュースから。 会場:森美術館 会期:9月25日~1月19日
【東京】「生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ」(世田谷美術館)
北川民次はメキシコで学び二科会で活躍した洋画家。生誕130周年を記念して開催される本展では、北川の作品に加えて、同時代にメキシコで活動した画家ルフィーノ・タマヨや写真家ティナ・モドッティ、北川と親交のあった藤田嗣治などの作品も紹介される。なお、本展は6月29日~9月8日まで名古屋市美術館での開催を経て、東京・世田谷へ、その後は福島・郡山市立美術館にも巡回予定。詳細はニュースから。 会場:世田谷美術館 会期:9月21日~11月17日
【東京】「没後50年記念 福田平八郎×琳派」(山種美術館)
斬新な色と形による表現を追求し、近代日本画の新領域を拓いたとされる福田平八郎。その没後50年となる2024年、山種美術館が収蔵する福田の作品が一堂に会し、その画業を振り返る展覧会が開催される。本展では、大正期の代表作のひとつである《牡丹》、デザイン的な竹の葉とリアルな筍の組み合わせが新しい《筍》、大胆なトリミングが魅力的な《芥子花》をはじめ、初期から晩年までの作品が、彼に大きな影響を与えていた琳派の作品とともに紹介される。 会場:山種美術館 会期:9月29日~12月8日