小学生算数の苦手トップ3「速さ」「割合・比」「分数・小数」がみるみる解けるようになるには?つまずきやすいポイントを花まるグループ スクールFC松島先生と総チェック!
小数の計算は、小数点をそろえるだけでいい
小数の問題でつまずく理由は、小数点の扱い方を理解していないか、基礎的な計算力が不十分かのどちらかです。その見極めをしっかり行うことが鍵になります。 小数点の扱い方を理解していないのであれば、たし算やひき算では小数点を揃える、かけ算やわり算では小数点を正しく移動させる練習が重要です。 計算自体が苦手なのであれば、まずは計算ドリルなどを使って基礎をしっかり固める必要があります。 ■小数でつまずきやすいのはココ! ⚫︎小数点のつけ忘れ&ゼロをつければいいと勘違い
分数は通分と約分につきる
■かけ算と九九は大丈夫? 分数は通分と約分ができるかどうかがポイントになります。どちらも、2年生で習った九九が威力を発揮するのです。 通分で、「6」と「8」の最小公倍数を見つけるとき、感覚的に「24だよね」とすぐに答えが浮かぶのは、かけ算の計算力がしっかり身についているからこそ。この計算力が自然に使えるようになると、最小公倍数を見つけることがスムーズにできます。通分が苦手な子どもたちの多くは、やはりこのかけ算や九九の力がまだ不足していることが原因である可能性が高いです。 さらに、約分の場面でも差が出ます。「36/48」を2で割ってしまうか、すぐに12で割れると気づけるかどうか。この差は、実際の計算スピードや正確さに大きく影響します。計算の効率や精度が上がることで、他の問題にも余裕を持って取り組めるようになり、これが長期的に見ても大きな違いとなるのです。 ■分数でつまずきやすいのはココ! ⚫︎約分を1回で終えてしまう ⚫︎小数から分数に直したあと、約分を忘れてしまう
子どもは楽しいとやる気になる。クイズも大好き
親がクイズ形式で子どもに質問していくのも効果的です。たとえば、 「27になるかけ算の組み合わせは?」 「48になるかけ算の組み合わせは?」 といった問題を出すことで、子どもは自然とかけ算の組み合わせを覚えることができます。 市販の教材でも、表に「48」、裏にその答えになるかけ算がずらりと載っているカードがあります。そういったカードを使って、楽しく学ぶのも良い方法ですね。遊び感覚で繰り返し取り組むことで、子どもの計算力を自然に鍛えることができます。