小学生算数の苦手トップ3「速さ」「割合・比」「分数・小数」がみるみる解けるようになるには?つまずきやすいポイントを花まるグループ スクールFC松島先生と総チェック!
割合は、「もとにする量は何か」がわかればクリア!
割合の最大のポイントは、「もとにする量が何か」をきちんと理解すること。これさえできれば、割合の問題はほぼ克服できたと言えるでしょう。 割合というのは「何かと比べる」という作業なので、「どちらをもとにするのか」が非常に重要です。 「お父さんの体重があなたの2倍だとしたら、どっちを基準にしているのかな?」 といった感じで、どちらを「もとにして」比べているのかを考える習慣をつけられたら最高ですね。この場合、あなたの体重が「もとにする量」になります。普段の会話でこうした割合の話を取り入れることで、自然に割合の感覚が身につきます。 割合の概念は、子どもにとっては非常に抽象的なものなのです。そのため、すぐに身につくものではありませんが、一旦わかってしまえば、間違えることもなくなります。焦らずじっくりと付き合ってあげてください。 ■「の」があったらかけ算、に頼らないで 割合の問題の文章中に「の」があったらかけ算という「裏技」みたいなものがあります。 たとえば、「150円の4割は何円ですか」であれば、「150×0.4=60(円)」となるわけです。しかし、それに頼りすぎると、問題の順番や言い方が少し変わったときに混乱してしまうことがあります。そうした状況にならないように、割合の感覚をしっかりと理解し、自然に身につけることが大切です。テクニックだけに頼らず、根本的な理解を深めることが重要です。 ■「もとにする量 × 割合 = 比べる量」だけでOK! 割合の問題を解くには、「もとにする量 × 割合 = 比べる量 」の公式を一つ覚えればOK。速さと同じで、公式を一つ覚えるだけで、あとは逆算を使えばすべての問題が解けます。ただし、5割は0.5、20%は0.2というように、何割や何%を小数や整数に直す練習は必要です。この基本的な変換ができれば、ほぼすべての割合の問題に対応できるようになります。 ■割合でつまずきやすいのはココ! 「5割」の5の数をそのまま計算式に使ってしまっています。何割を小数や整数に直す練習をすれば、このつまずきはクリアできます。 もとにするのは□ページの方です。どちらをもとにするのか、そこを理解して割合の感覚をしっかり身につけることが大切です。