「自分の意思では治せない」ギャンブル依存症を克服した専門家がその理由を解説!
ギャンブル依存症を治すには周りのサポートが必要
ーーギャンブル依存症を自分で治すことは難しいですか? ギャンブル依存症は自分では治せない病気です。克服するには自助グループのような、同じ悩みを抱えている人同士がサポートしあう場所に行く必要があります。 ギャンブルをやめてすぐは、ドーパミンの感受性が悪くなっているため気分がすごく下がりやすくなります。興味関心が薄れるため、生きていくのもつらいと思うでしょう。自助グループに入れば、気持ちを理解してくれる人がたくさんいるので、乗り越えられますよ。 ーー今後、ギャンブル依存症にならないための予防方法はありますか? つらい出来事に直面したときや、悲しい気持ちになったときに、ギャンブル以外のことにハマれるようにする。人と繋がったり趣味を、いくつか持っておくことも大切です。 依存症は“一つ”のことにしか依存できなくなるから、依存症となるのです。いろいろなものに適度に依存する、困ったときには人にも助けを求められるということが予防に繋がります。 気持ちが落ち込んだときに相談できる人、気軽に話せる人を見つけて、心に余裕を持たせましょう。 ◇ ギャンブル依存症は、脳の神経伝達物質を受け取る部分が上手く機能しなくなることが原因。やめたくてもやめられない、ギャンブル以外に興味が湧かない人は、依存症の可能性が高い。 克服するには周りのサポートが必要不可欠なので、一人で抱え込まないようにしよう。 アントレース、久坂部多月=取材・文
OCEANS編集部