「自分の意思では治せない」ギャンブル依存症を克服した専門家がその理由を解説!
ギャンブル好きと依存症の境界線は、あいまいで気づきにくい
ーーギャンブル依存症が進行するとどうなりますか? ギャンブル以外のことに興味や関心が持てなくなって、気分が沈んでしまいます。 やめなくちゃいけないって分かっているけど、どうしてもやめられない。ソワソワしてしまう状態が続きます。意志が弱いからと言われがちですが、依存症という病気によるものなので、気持ちでどうにかすることはできません。 しかし実際問題、依存症の原因を知っている人が少ないため、理解されにくいものなのです。 ーーギャンブル依存症とギャンブル好きの境界線はありますか? ハッキリとした境界線はありませんが、ヒエラルキーとしてはまず「ギャンブル愛好家」の人たちがいて、中には「問題になるギャンブラー」もいます。「ギャンブル依存症」の人は一番少ないです。 問題になるギャンブラーとは、給料を全部使う・子ども用のお金を使う・借金をしているなどが当てはまります。ただ依存症ではないので、やめることが可能です。 そのため、依存症になった人たちに対して「自分はやめることができたぞ」と説教して追い詰めてしまいます。 ーー自分で依存症だと気付くことはできますか? 自分で気づくのはなかなか難しいと思います。気づくのは周りの人ですね。仕事して給料があるのにいつもお金がないと言っていたり、人にお金を借りていたりしておかしいなと思ったら、すぐに相談に行くべきです。 またギャンブル依存症の人にお金を貸すと、繰り返し貸すことになります。お互いにメリットがないので、お金の貸し借りをしないようにしましょう。
ギャンブル依存症のチェック方法
ーーギャンブル依存症かどうかチェックする方法はありますか? 私たちは「LOST」というチェックリストを作っています。
1年以内のギャンブル経験で2つ以上当てはまったら、依存症の可能性があるというチェックができます。 ただし、セルフチェック結果はあくまで依存症の疑いがあるか判断するものです。詳しい検査などは相談機関で行ってください。