【ニューイヤー駅伝】鈴木芽吹と吉居大和の強力新人がトヨタ自動車に加入 三浦龍司、佐藤一世らとルーキー対決なるか
日本選手権でも10000m4位と5000m3位。ルーキーというカテゴリーで見るよりも、日本のトップ選手の1人として見るべきレベルに成長した。 その背景として「学生時代より駅伝の数が減り、年間を通してトラックの試合1本1本に集中できるようになった」ことを挙げる。「試合に出たらしっかり休んでまた、次の目標に向けて練習期間をしっかりとる。そのサイクルが上手く回り始めました。練習メニューは学生時代と大きく変わっていませんが、質的に少し上がっています。故障をしなくなっていることも大きい」。 日本のトップ選手として走る自覚が、鈴木の言葉には多く現れている。 「スピードは実業団選手の中でも上の方だと思います。スタミナもやってきているので、駅伝では両方を生かして安定した走りをしたいです。10000mは日本記録(27分09秒80)を出す手応えがあります」。 練習中に、このメニューをこのタイムで走ったから、という根拠があるわけではない。だが前述の試合と練習のサイクルが上手く回り、シーズン前半に取り組んだ5000mで好記録を続けたことで、10000mの日本記録をイメージできるようになった。 ■1区での強力ルーキー対決が実現するか 吉居のニューイヤー駅伝出場は1区か3区が有力だ。チーム状況で変わる可能性があるが、吉居自身は箱根駅伝でも快走した1区への意欲を見せている。同学年の三浦龍司も1区か3区の可能性が高く、吉居は1区での対決を望んでいる。 「ニューイヤー駅伝は1区をヨーイドンで走れたらいいですね。トラックではまだ(五輪8位の三浦に対して)ライバルと言えるような結果を残していませんが、駅伝だったらトラックの5000mより勝つチャンスがあります。駅伝では負けたくないですね」。 ルーキーの1区候補には佐藤一世の名前も挙がっている。4年前には全国高校駅伝1区で区間新(当時)をマーク。1年前の箱根駅伝は4区区間賞で、青学大の優勝に貢献した選手である。