【ニューイヤー駅伝】鈴木芽吹と吉居大和の強力新人がトヨタ自動車に加入 三浦龍司、佐藤一世らとルーキー対決なるか
佐藤自身は「向かい風の方が追い風より得意」と言う。ニューイヤー駅伝も「(向かい風となる)後半区間の方が適性がある」と話していたが、関西実業団駅伝1区ではスタート直後から積極的に前に出て、終盤は独走して区間2位に21秒差をつけた。 吉居、三浦、佐藤の強力ルーキートリオが1区で対決したら、盛り上がるのは間違いない。だが区間賞候補には、東日本予選1区を独走した吉田祐也(27、GMOインターネットグループ)、高卒2年目で将来が期待されている長嶋幸宝(20、旭化成)らも挙げられている。ルーキー対先輩選手、という構図でレースを見るのも面白いかもしれない。 鈴木は最長区間の2区か3区が有力だが、ルーキー同士の争いよりも、他チームのエースと勝負することが自分の役割だと考えている。「ライバルはHondaの伊藤(達彦、26)さん、旭化成の葛西(潤、24)さん、GMOの吉田さんたち。代表レベルの選手たちに勝ちに行きます」。 その先には来年以降の世界陸上やオリンピック出場を見据えている。「世界陸上出場が現実的になっていることが、昨年までとは違います」と言い、世界と戦うためにラストスパートを研く方法も具体的に考えている。 “芽吹”という名前は両親が、「人生の中でどういう世界に飛び込んでも芽吹いていくように」という期待を込めて付けてくれた。長距離種目で世界と戦っていく鈴木が、ニューイヤー駅伝で芽吹いていく。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター) ※写真は鈴木芽吹選手(左上)、吉居大和選手(右上)、三浦龍司選手(左下)、佐藤一世選手(右下
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