「猫を探すの手伝って?」知らない人に言われても、絶対に応じてはいけないワケ。令和の“犯罪の手口”描いた漫画にゾゾッ<漫画>
「あり得ないような事件や事故」が実際に起きている
――漫画には溺れる危険以外にも、誘拐や毒入りのジュースの“危険”の例もありました。 土岐「車が停まっていて『車の下に猫が入り込んじゃったから、一緒に探してくれる?』と知らない人にお願いされ、しゃがんで猫を探そうとしたらそのまま車に入れられたという事例ですね。あれも実際にあったケースです。 昔はテレビで誘拐事件のニュースが流れることがありました。誘拐が普通にあったと言うと変ですが、よく耳にする話ではありました。でも最近は誘拐事件が少なくなり、子どもたちが警戒しづらい状況なのかなと思います。危ないシチュエーションをイメージしにくいのかもしれません。猫を探そうとしたら誘拐されるなんて、想像もできないですよね。 本文でも主人公が『俺は男だから誘拐の心配なんてないよ』と言っていますが、性別や年齢に関係なく狙われる時は狙われます。実際に事件も起きています。ですから、こうした日常で起こりうる事例を通して、日頃から危機感を持ってもらえればと思います」
まずは事例を知り、対処法をシミュレーションしてみよう
『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑』は、今後『山編』に加え、『地震編』や『火災編』なども予定しているとのことです。 身の回りにある危険が気軽に学べて「もしもの場合の生存確率を上げられる」本書。気負わずに、まずは身の回りで起きやすいトラブルを知ること、またトラブルが起きた時の対処法をシミュレーションすることから始めてみてはいかがでしょうか。 【大塚志郎】 漫画家。2002年『ビッグコミックスピリッツ増刊 新僧』にて『漢とは何ぞや』でデビュー。商業誌以外にもSNSや自費出版漫画などで幅広く活動中。著書に『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑』(宝島社)、『漫画アシスタントの日常』(竹書房)など。 Xでも漫画を公開中。X:@shiro_otsuka <取材・文/瀧戸詠未> 【瀧戸詠未】 大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
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