「猫を探すの手伝って?」知らない人に言われても、絶対に応じてはいけないワケ。令和の“犯罪の手口”描いた漫画にゾゾッ<漫画>
すべての漢字に「ふりがな」をつけている理由
――書籍化にあたってこだわった点などはありますか? 土岐「漢字が多い漫画ですが、子どもにも読んでほしいという思いから、すべての漢字にふりがなをつけています。小学校低学年のお子さんでも読めるように、印刷所の方にも少し無理をお願いして実現しました。すべての漢字にふりがなをつけるのは大変な作業だったと思います。でも、そのおかげで小学生以上のお子さんであれば、自分で読める内容になっています。 また、本の最初には図鑑形式で特に危ないシチュエーションをイラストで説明しています。子どもが楽しく危険なシチュエーションを学べるように工夫をしています。身の回りにある危険を、漫画でも図解でも理解してもらえればと思います」
漫画を読みながら危険なシーンを擬似体験して
――学べる漫画ですが、漫画としてストーリーがおもしろかったです。大人も子どもも楽しめそうです。 土岐「幅広い年齢層に読んでもらえるようにしています。大人にも子どもにも、自分ごととして読んでもらえる内容になっています。小学生から高校生までが手に取りやすいテイストにするため、ポップすぎず硬すぎないバランスをとるのが難しかったです。でも、大塚さんのイラストは子どもから大人まで楽しめるタッチで、内容もわかりやすいので、多くの方に読んでいただけています。 身の回りの危険を学べるのはもちろんですが、純粋に漫画としての面白さも楽しんでいただけたらと思います。親子で読みましたという声もたくさん届いていて、反響の大きさを実感しています」 ――おすすめの読み方があれば教えてください。 土岐「やはり、漫画を読みながら危険なシーンを擬似体験してほしいなと思いますね。頭の中で『川は危ない』と分かっていても、具体的にどう危ないかまではなかなかイメージできないと思うんです。漫画にもありますが、川に入った時に足元が崩れて溺れる危険性があることなど、私自身も全く知りませんでした。『こういうこともあるんだ!』と事前に危険を知っていただきたいです。 川や海の事故などの話は、子どもを持つ親御さんやレジャーが好きな大人の方にはぜひ読んでほしいですね。今回は川や海での事故を多めに取り扱っていますが、次回はキャンプなどの『山編』を企画しています。キャンプなどで山に行く機会がある方も多いと思うので、山の中での危険なシチュエーションをお伝えできればと考えています」