「やめて...未婚の私をATM扱いしないでっ!」独身の姉にたかる「妹弟」たち。「子だくさんが正義」だと錯覚させる令和の少子化問題
お年玉の「初動ミス」で出費が雪だるま式に…
先週、株式会社インテージは全国の15歳から79歳の男女(5,000人)を対象に実施した「お年玉」に関する調査結果を公開した。調査結果によると、「お年玉」をスマホのキャッシュレス決済でもらいたい人は、初の3割を越えた。また、「予算の総額」は昨年から微減の24,775円と2年連続の増加とはならなかったとのこと。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、昨今の年末年始の出費についてこう話す。 「クリスマスプレゼントやお年玉の金額について、親族間であっても考え方の相違やトラブルは年々増えていると聞きます。今年に関しては、円安と物価高が大きく影響していると思われます。 また、子どもの数による不公平感から起こる問題もあります。親族である以上、お金についての話は必ず事前に会話をし、お互いの合意が必要であることを心掛けていただきたいと思います」 年末年始のお金のトラブルについて取材していくと、甥っ子姪っ子の人数が多く、毎年その親である実妹・弟たちから「たかり」に遭っている、とご立腹の40代独身女性からお話を聞くことができた。 「私には妹と弟がいますが、2人とも随分前に結婚して、それぞれ3人ずつ子供がいます。男2人女4人の合計6人の甥っ子姪っ子。そもそも私は『子ども』が好きではなく、お年玉にお土産にと出費が増える年末年始は特に憂鬱になるんですよね...」 最初のうちだけ笑顔を浮かべながらこう語ってくれたのは45歳の会社員・大橋忍さん(仮名)。 「妹が第一子を産んだのが11年前。そのすぐ後に義妹(弟の嫁)が出産して以降子供が次々に産まれて、気が付けば甥姪まみれとなりました。それで、これまで10年以上もの間、それぞれの子の出産祝い、入園入学はもちろん、毎年の誕生日とクリスマス、お年玉と散々お金をバラまいてきました...。 いい年をして、親が孫にあげるお祝いに乗っかるというのもアレなので」 お姉ちゃんが結婚して出産したらたっぷりお返しするからね~、と妹夫婦と弟夫婦から「予告お返し」だけはされてきたものの、忍さんは未だ結婚をする機会を持てていない。 「女社長が立ち上げた女ばかりの職場で働いてきたせいか職場での出会いはなく、正直に言えば大学4年の時に彼氏と別れて以来20年以上ご無沙汰なんです...。婚活に熱心だった時期には何度か続けて会った人もいたけれど、その人たちは歴代彼氏には、カウントしていません」 年収は450万円ほどだと教えてくれた忍さん。決して高給取りではないのに、妹たちからは「独身貴族のお金持ちキャラ」として、完全に「ATM扱い」されてしまっていると話す。