胎児のように体を丸めて寝る人は“不安”を感じている!? 「寝る姿勢」から分かる、あなたの今の心理状況を米専門家が分析
胎児のようなポジションで寝る人
胎児のようなポジションで寝る人は、少し(あるいはかなり)不安を感じ、「安全や保護」を必要としている人かもしれないと、グラス博士は言う。 「これは自分で自分を慰める方法なのです」と、彼女は付け加える。ウィンターズ博士も、胎児の姿勢は感情的に弱っている時に「世界から自分を守る」方法だと指摘し、同意する。 「ある種、退行的な姿勢と考えられているのです」と、彼は説明する。「対処できないトラウマがあると、体を丸めるような姿勢になるのです」
横向きで寝る人
横向きで寝る人はベッドの中でも人生においても、バランスを保つのが大事と考えている人。このポジションは「仰向けと胎児ポジションのコンビネーションだから、バランスが取れるのです」と、グラス博士。 「ほとんどの人は、このポジションで寝るのがとても快適です」 この姿勢で疾走中のランナーのようだったら、あなたはスポーツ的バランスを維持しようとすらしているとも、ウィンターズ博士は言う。だから、もしあなたが日中にアスリートなら、夜にこの姿勢に引きよせられていたとしても驚かないでいい。彼は「これが多分、呼吸にベストな睡眠ポジションなのでしょう」と話す。スポーツと関連があるのはそれが理由かもしれない。 とはいえ、一般的に見ると、横向きに寝るのは世の中と調和していて「みんなに見せるためにすべてをさらけ出す必要はない」と感じていることを示していると、ウィンターズ博士は説明する。一方で、隠す必要も感じていないということだ。
ポジションが一定しない人
寝るポジションが一定しない人はおそらく、心の中に何か抱えていて、それを体が伝えている。「内面の動揺のサインかもしれません」と、ウィンターズ博士。 「心の中に様々なことを抱えている人は"昨夜はあまり眠れなかった。あちこち寝返りを打っていた"と、よく言います」。でも、よく眠れた時、布団は動かない。 心は穏やかでも、体にそれが伝わっていないとしたら、単に身体的な問題かもしれない。 「睡眠の専門家として、私は(寝る姿勢を変えることは)、ある種その人の睡眠が本質的に持っている問題が、落ち着きをなくしていると見ますね」と、ウィンターズ博士。 「夜にじっと横になっていられないのは、何かの兆候を意味するのか? 脚がむずむずするとか断続的に脚を動かしているから、おそらくひと休みするために何度も起きてしまうのでしょうね」 睡眠ポジションをスイッチするのは、単に「心地よさのレベルと関係があるかもしれない」一方で、夢のサイクルで起こっていることを反映している場合もあると、グラス博士は付け加える。「時に、見ている夢によってポジションが決まることがあります」。起きた時、特に激しい夢を見たのを覚えていたら、それがシーツがなぜグチャグチャになっていたかの理由になるかもしれない。 それから、もうひとつ。どんなポジションで眠りについたとしても、翌朝のポジションは同じではないかもしれない。 「睡眠の研究をすると、興味深いことに、ある特定のポジションで寝たと主張しても、実際の体のポジションはまったく違っている人が多いのです」と、ウィンターズ博士。「夜中に自分がやっていると思っていることは、実際とはまったく違っているかもしれません」 ということは、朝、起きた時にとっている睡眠ポジションのほうが、夜、眠りについた時のポジションより真実だと言えるのかもしれない。
From Harper's BAZAAR UK