【女性のがん死因最多】大腸がんを疑った方がいい3つの症状をご存じですか?
大腸がんが疑われるときにはどうしたらいい?
編集部:大腸がんが疑われるときにはどうしたら良いでしょうか? 小森先生:がんかどうか調べるために、大腸内視鏡検査を行います。血便などの自覚症状があった場合だけでなく、便潜血検査で陽性反応を示した場合にも大腸内視鏡検査を行います。 編集部:自覚症状がある場合の大腸内視鏡検査は保険が適用になるのですか? 小森先生:はい。何らかの自覚症状があって、医師が「大腸内視鏡検査が必要」と判断した場合には、保険が適用になります。早めに医療機関を受診して、医師に相談してください。 編集部:大腸内視鏡検査で大腸がんが見つかった場合にはどうするのですか? 小森先生:大腸がんを疑う病変が見つかれば、内視鏡でその組織を採取して病理検査を行います。次いで、がんのある場所や範囲、転移の有無を調べるために、注腸造影検査やCT検査、MRI検査などを行い、治療方針を決定します。 早期がんであれば、内視鏡で治療(EMR:内視鏡的粘膜切除術、ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)できることもあります。 編集部:最後に、読者へのメッセージをお願いします。 小森先生:大腸がんの罹患率は急増しており、2024年現在、特に女性におけるがんの死因として大腸がんが最多となりました。 大腸がんは比較的おとなしい性質のがんで、胃がんや肺がんなどに比べると成長が遅く、リンパ節転移も少ないので、早期発見による治癒率が高いのが特徴です。 統計によると、大腸がんの発症率は40歳代から高まり、50歳代で急増する傾向にあります。初期の場合は自覚症状がありませんので、年1回は大腸がんのスクリーニング検査「便潜血検査」を受けるようにしましょう。 また、大腸がんを疑う自覚症状が現れた時は、早めに医療機関を受診し、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。
編集部まとめ
大腸がんは中高齢で発症率が高まる疾患です。自覚症状がなくても定期的に検査を受け、早期発見に努めることが大切。また普段から自分の便を観察する習慣を持ち、「血便が出ていないか?」などをチェックすることも、がんの早期発見に役立ちそうですね。