サブウェイは「病み上がり」のワタミを救えるか 成功のカギは2つ
狙うべき出店エリアは?
10月25日に開催したサブウェイとの共同記者発表会において、ワタミの渡邉美樹会長兼社長は「20年かけて3000店を目指す」と明らかにした。ワタミがサブウェイの出店を加速していく上で、中井氏は「消費者からマクドナルドとは違う使われ方をすること」を重視すべきと話す。 サブウェイでは注文の際、パンや野菜の量を選ぶことができる。好みに合わせてカスタマイズできるのはセールスポイントだが、子ども連れや大人数だと注文が面倒と感じる人もいる。「ファミリー向けのロードサイド店舗の展開は限定しつつ、オフィス街への出店は親和性が高いと考えられます」(中井氏) 時間が限られる平日ランチ時は、事前にモバイルオーダーで注文を受け付け、テークアウトにすれば回転率も上がる。加えてワタミが都心部で展開する居酒屋を、サブウェイに業態転換するのも一案だと中井氏。「既存の居酒屋店舗を活用すれば改修費用だけで済み、コストカットにもなります」(中井氏) “病み上がり”のワタミにとって、サブウェイは回復の切り札になれるか。今後の動向に注目だ。
ITmedia ビジネスオンライン